生理前に情緒が乱れる中学生の娘。どう向き合う?【お悩み相談室】

生理・PMS
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今回は、生理前になると涙が止まらなくなったりイライラしたりと、気分が不安定になる中学生の娘さんを心配する40代女性のご相談です。
思春期特有のゆらぎなのかPMSなのか判断がつかず、どう寄り添えばよいか悩んでいるとのことです。

娘さんのPMSのつらさへの理解と向き合い方について、看護師がお答えします。

中学生の娘が、生理前になると気分が不安定になったりお腹が痛くなったりしているようで心配です。特にここ数か月は、些細なことでイライラしたり涙が止まらなくなったりして、学校生活や友達関係にも影響が出ているように見えます。

腹痛は市販薬でなんとかなっているようですが、本人も「自分でも感情コントロールできなくてつらい」と言っています。ただの思春期の気分の波なのか、それともPMSなのか、どうなのでしょうか。
私は、娘のように泣くほど生理がつらいと思ったことはなく、どう声をかけてあげたらいいかもわかりません。
娘が元気で学校に行けるよう、アドバイスをいただけませんでしょうか。

(40代、女性、ハンドルネーム:umic、職種:主婦)


最初に

娘さんの生理前のつらさを見守りながら、どう声をかけていいか分からず悩んでいるお気持ち、とてもよく伝わってきます。
ここ数か月、涙が止まらなくなったり、いつもなら気にならないようなことに強く反応してしまったり…。
本人も「自分で自分の気持ちが扱えなくて苦しい」と感じているとしたら、それをそばで見ているお母さんも胸が締めつけられる思いだったでしょう

思春期はただでさえ体と心が急に大人へ向かって動き出す時期で、ホルモンの波の影響を受けやすくなります。
これまで落ち着いていた子でも、突然涙が出るほど感情が揺れたり、腹痛や頭痛が強く出たりすることは決して珍しくありません。

そんな中で、娘さんはつらさを言葉で伝え、お母さんはその声を受け止めようとしている
これはもう、本当にすばらしい関係ですし、娘さんにとって大きな安心の土台になっています。

原因が明らかにすることは重要ではない

娘さんの症状は、思春期特有の気分の揺れとも重なりますが、同時に「PMS(月経前症候群)」の可能性も考えられます
PMSは、生理の数日前から心と体にさまざまな不調が現れ、生理が始まると軽くなるという特徴があります(※1)。

涙が出る、理由もなくイライラする、
不安が強くなる、集中しにくい、お腹や腰が痛い…

まさに娘さんが感じている状態と似ています。


ただ、大切なのは「これはPMSなのか、それとも思春期の気分の波なのか」を白黒つけることではありません

「娘さんが理由のあるつらさを抱えている」という事実を理解すること、そして「そのつらさを軽くする方法を一緒に見つけていく」ことのほうがずっと重要なのです。

辛さを軽くするための方向性

これからの方向性としては、

・症状の出るタイミングや内容を記録して“パターン”を可視化する
・学校でも家庭でも「今日はつらい日かもしれない」と調整できる環境を作る
・睡眠・食事・体を温める習慣など、生活を整える
・必要なときは婦人科に相談してみる


こうした段階を踏むことで、娘さんの毎日はぐっと楽になっていきます。

毎日取り入れられるサポート方法

意思や性格とは関係ありません(※1)。
特に思春期はホルモンバランスがまだ安定しづらいため、感情面の症状が大きく出る子も多いとされています。
娘さんが「どうして涙が勝手に出ちゃうの…?」と悩むのは自然なことで、決して“弱いから”ではありません

ここからは、毎日の中で取り入れられる具体的なサポートをお伝えしていきますね。

① 体を温める習慣を取り入れる

 冷えは月経にまつわる症状を悪化させる要因になると言われています。(※1)。
思春期の女の子は冷えやすく、温めケアは効果が出やすいです。

・お腹・腰・足首を冷やさない服装
・寝る前の5~10分足湯
・カイロを下腹部や仙骨に貼る
・湯船でゆっくり温まる

こうした温め方は、血流を改善し、腹痛や気分の落ち込みを和らげてくれることが多いです。

② 記録をつけてパターンを知る

 生理周期のどこで気分が揺れるのか、どんな痛みがあるのかをメモするだけでも「自分の体の特徴」が見えてきます。娘さんの安心にもつながります。


③ 気持ちを否定しない声かけ

「つらいよね」「今日はゆっくりしよっか」と寄り添う一言が、娘さんにとって大きな支えになります。

 ④ 受診のタイミング

・学校生活に支障が出ている
・友だち関係が不安定になっている
・腹痛・頭痛が強くなる

こうした場合は婦人科相談が有効です。
漢方薬など負担の少ない方法もあります。

最後に

娘さんは今、変化の波の中で必死にがんばっています。
そしてお母さんが寄り添っているその姿勢は、娘さんにとって「自分はひとりじゃない」という大きな安心につながっています。

一緒に少しずつ、娘さんが“いつもの自分”に戻れる日を増やしていけるといいですね。




<参考文献・出典>※以下の文献を参考にしています

国立研究開発法人 国立成育医療研究センター
▶みんなで正しく学ぼう 女性の健康のこと:https://www.health-net.or.jp/pdf/20221122_joseinokennkounokoto.pdf?utm_source=chatgpt.com ※1

 

<本記事の回答者>

加藤早紀

看護師/体外受精コーデイネーター

所属:株式会社ファミワン

不妊治療専門のアドバイザーとして、妊娠を望む方に寄り添いサポートしています。看護師や体外受精コーディネーターとしての経験をもとに、治療の選択やライフスタイルの見直し、心と体のケアまで総合的にご提案。あなたの妊活が前向きなものになるよう、丁寧にお手伝いさせていただきます。


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