9月に入って急に生理痛がひどくなり、レバーのような血塊が混じるようになりました。夏の冷えが原因でしょうか?【看護師監修:お悩み相談室】
今回は、毎年9月に生理痛が重くなるものの、今年は鎮痛剤が効きにくくレバーのような血の塊も多く出ていることから、「夏の冷えのせいか病気か」と不安を感じている20代女性からのご相談です。
冷やしすぎを防ぐ生活調整の重要性を伝えつつ、血塊の増加やいつもよりつらい下腹部痛の要因が冷えだけではない可能性を提示。
婦人科を受診の際に伝えたい血塊の大きさや使用している鎮痛剤の名前などのメモ項目や、ナプキン回数や薬の服用歴を伝える受診メモのコツ、症状の変化を確認する大切さについて、看護師がお答えします。
もともと生理痛は軽い方なのですが、毎年9月頃は生理痛が重くなります。
いつもなら市販の鎮痛剤を飲めばすんなりおさまるのに、今年は薬が効いている時間が短く、下腹部がギューッと掴まれるような強い痛みがあります。さらに不安なのが経血の状態で、いつもよりレバーのようなドロッとした血の塊がいっぱい出ています。
熱中症はよくないと寝る時も冷房をガンガンつけてますし、クラフトコーラにはまって冷たい飲み物ばかり飲んでました…。
冷えを感じたことはなかったのですが、気づかずに身体が冷えていたのでしょうか?
「夏の冷え」が原因で、急に生理痛が酷くなったり経血に塊が混じったりすることはありますか?
それとも、冷えは関係なくすぐに受診した方がいいのでしょうか?
(20代、女性、ハンドルネーム:もうビキニはきれなかった、職種:事務・オフィスワーク)
最初に
普段は鎮痛剤で落ち着く生理痛が、今回は薬の効く時間が短く、下腹部をギューッとつかまれるように痛むうえ、レバーのような血の塊もたくさん出ているのですね。
「冷房や冷たい飲み物のせいかも」と思う一方で、病気が隠れていないか心配になるのも当然です。
毎年9月頃に痛みが重くなるのであれば、夏の生活とのつながりを感じるのも無理はありません。
冷房の中で長く過ごしたり、冷たい物が続いたりすると、お腹や腰の冷え、だるさ、胃腸の不調を感じることはあります。
また、温めることで生理痛が和らぐ方もいます。
ただし、「夏の冷え」が血の塊を増やし、急に強い生理痛を起こす直接の原因だと断定できる、確かな根拠はありません。
冷えだけで説明して様子を見続けるより、今回はいつもとの違いに目を向けることが大切です。
身体を冷やしすぎないようにし、早めに受診を
まずは無理をせず、身体を冷やしすぎない状態に整えながら、今回の出血量や痛みの変化を確認できるとよいでしょう。
冷房は熱中症予防に必要なので、切って我慢する必要はありません。
設定温度や風向きを調整し、薄手の腹巻きや靴下、掛け物などで、お腹や腰、足元を心地よく保ってみてください。
飲み物もすべて温かくする必要はなく、冷たい物ばかりにならない程度で十分です。
ただ、今回は「鎮痛剤が以前ほど効かない」「強い痛みがある」「血の塊が増えた」という変化が重なっています。
今すぐ救急受診が必要とは限りませんが、次の生理まで待たず、婦人科に予約を入れることをおすすめします。
受診時には、生理の開始日、痛みの強さ、鎮痛剤の名前・飲んだ時刻・効いた時間、ナプキンを替えた回数、血の塊の大きさや回数をメモしておくと、診察の手がかりになります。
鎮痛剤は、強く痛み出してからよりも、痛みを感じ始めた段階で使うほうが効きやすいことがあります。
ただし、効かないからと自己判断で回数や量を増やさず、説明書どおりに使用してください。
胃の病気や喘息、腎臓病、妊娠の可能性がある方は、薬剤師や医師へ確認しましょう。
ドロっとした血の塊と受診タイミングについて
経血は、量が多く一度に流れ出ると、体内で十分にさらさらにならないまま塊として出ることがあります。
日本産婦人科医会では、正常な月経の目安として、経血に凝血がないこと、月経の持続が3~7日以内であることなどを挙げています。(※1)
また、日本女性心身医学会は、血の塊が混じることや、昼間にも夜用ナプキンが必要になることを、経血量が多い状態を見つける手がかりとして紹介しています。(※2)
強い月経痛や出血量の増加には、子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮内膜症、子宮内膜ポリープなどが関係することがあります。
子宮筋腫では経血量の増加、貧血、月経痛がみられ、子宮内膜症では月経痛が代表的な症状です。(※3・※4)
もちろん、血の塊が出たからといって、必ず病気というわけではありません。
けれども、これまで軽かった痛みが変化したときは、超音波検査や血液検査で原因を確認しておくと安心につながります。
- 出血が非常に多く止まらない
- 立っていられないほどのめまい
- 息苦しさ
- 動悸
- 冷や汗
- 意識が遠のく感じがある
- 鎮痛剤を使っても耐え難い痛みが続く
このような場合は、予約日を待たず医療機関へ連絡してください。
妊娠の可能性があり、強い腹痛や多量の出血がある場合も早めの受診が必要です。
最後に
冷えた生活を責める必要はありません。
身体からの「いつもと違う」という知らせを大切にし、安心のために相談してみてくださいね。
<参考文献・出典>※以下の文献を参考にしています
公益社団法人 日本産婦人科医会
▶正常な月経の目安:https://www.jaog.or.jp/qa/youth/qashishunki5/?utm_source=chatgpt.com※1
一般社団法人 日本女性心身医学会
▶過多月経:https://www.jspog.com/general/details_10.html?utm_source=chatgpt.com※2
公益社団法人 日本産科婦人科学会
▶子宮筋腫:https://www.jsog.or.jp/citizen/5711/?utm_source=chatgpt.com※3
公益社団法人 日本産科婦人科学会
▶子宮内膜症:https://www.jsog.or.jp/citizen/5712/?utm_source=chatgpt.com※4
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