妊娠中のうなぎはリスクがあるって本当?妊娠3か月目、土用の丑の日にうなぎを食べても大丈夫?【お悩み相談室】

妊娠・出産
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今回は、妊娠3か月を迎え、パートナーから「土用の丑の日にうなぎを食べに行こう」と誘われたものの、ビタミンAの過剰摂取による胎児への影響が心配で悩んでいる20代女性からのご相談です。
「具体的にどれくらいなら食べてもいいのか」「妊娠週数によって食べてよい量に違いはあるのか」という正しい知識を知りたいと願っていらっしゃいます。

妊娠中のビタミンA耐容上限量を提示し、うなぎのかば焼き1食分を食べても大丈夫であること、妊娠中期以降における注意点の変化や、赤ちゃんの皮膚や粘膜を作るビタミンAを野菜から摂ることなどについて、管理栄養士がお答えします。

教えてください。
妊娠中にうなぎを食べすぎると赤ちゃんの奇形リスクが上がる」という話を聞いたことがありますが、本当ですか?

普段は食べる機会もないので気にしていませんでしたが、夫が「今年の土用の丑の日は、体に良いうなぎを食べに行こう!」と提案してくれたんです。

夫の優しさは嬉しいですし、スタミナがつきそうなイメージもあるので、食べすぎなければ大丈夫だとは思うのですが…。
「どれくらいなら食べても問題ない量」なのでしょうか。大きさにもよるでしょうが、おおよその切り身の枚数など教えていただきたいです。

また、私は今3ヶ月目ですが、妊娠初期、中期、後期で食べていいOK量が変わったりするものなのかも詳しく知りたいです。
お腹の赤ちゃんを守るために、正しい知識を持って安心して食事を楽しみたいと思っています。アドバイスをよろしくお願いいたします。

(20代、女性、ハンドルネーム:初マタみみ子、職種:事務・オフィスワーク)


最初に

ご相談ありがとうございます。

そして、妊娠3か月目でいらっしゃるのですね。

「妊娠中にうなぎを食べると赤ちゃんの奇形リスクが上がる」ということを聞いて、ご主人さまの土用の丑の日のお誘いに行くことを躊躇されているとのこと。

ご相談者さまのお体のことをとても気遣ってくれるご主人さまの優しさは嬉しいですよね。妊娠期間中も様々な場面で心の支えになってくださっていることと思います。

ですが、このまま不安な気持ちを抱えたまま、食べに行くこと、その提案を断ることも心苦しい状況かと思います。

そして、お腹の中の赤ちゃんを守りたい・正しい知識を持って安心して食事を楽しみたいというお気持ちに添えることができるよう、
今回は妊娠中にうなぎを食べても良いのか、また食べても良い量、妊娠期間中で食べてもいい量がかわるのかどうか、といった具体的な詳細についてアドバイスしたいと思います。

妊娠初期に知っておきたい「ビタミンA」のこと

うなぎに多く含まれるビタミンAは、赤ちゃんの体をつくるために欠かせない大切な栄養素です。

ですが、妊娠初期(3か月まで)にビタミンAを多く摂りすぎてしまうと、胎児の奇形を発症する懸念があります。
そのため、この時期や量については気を付ける必要があります

妊娠3か月まではビタミンAの摂り過ぎに注意

妊娠中は貧血予防であったり、スタミナをつけるためにレバーやうなぎなど積極的に摂らないとと思う方も多くお見受けします。

ただし、それらの食材にはビタミンAが非常に多く含まれています。

1日の推奨量:700µg RAE

1日のビタミンA耐容上限量: 2,700 µg RAE です。

うなぎに当てはめてみると、うなぎ1食分あたり約70g~100g程度で、1500µg RAEとなります。
耐容上限量は超えていませんが、推奨量は超えていますね。

妊娠中期・後期に関しては特に制限はございませんが、うなぎは高カロリ-の食品であるため食べ過ぎないようにして体重管理には気を付けていただくと良いかと思います。

もし、気づかずに摂り過ぎてしまっていたら?

この「上限量」は、毎日続けて食べても安全な目安です。
「一度食べたらすぐに危険」というわけではありません

これまでに食べてしまっていたとしても心配しすぎず、今日から控えるように切り替えれていただければ問題ありません。

野菜(β-カロテン)はたっぷり食べてOK

ですが、ビタミンAは赤ちゃんの皮膚や粘膜を作るのに大切な材料になります。

にんじんやカボチャ、ほうれん草などの緑黄色野菜に含まれる「カロテノイド(β-カロテンなど)」は、体の中で必要な分だけビタミンAに変わります

お野菜から摂るビタミンAは、摂りすぎ(過剰症)の心配がまったくありません。そのためお野菜は妊娠全周期において安心して毎日の食事に取り入れてくださいね

サプリメントも注意して

またサプリメントを飲んでいる場合も、知らないうちに摂り過ぎている可能性もあるため、成分名と含有量を確認していただくこともおすすめ致します。

まとめ

今、妊娠3か月とのことですが、土用の丑の日にうなぎのかば焼き1食分を食べていただいても上限量は超えていない為、安心して夫婦お二人で食べにお出かけください

妊娠中はあれを食べても大丈夫かな?と心配になることも多々あるかと思います。

そんな時は迷わずこちらにご相談くださいませ。
お腹の中の赤ちゃんもお母さんもこころもからだも穏やかに妊娠生活を送れますこと心より願っております。

<参考文献・出典>

内閣府 食品安全委員会
▶お母さんになるあなたと周りの人たちへ−妊娠の前から気をつけたい食べ物のこと−:https://www.fsc.go.jp/okaasan.html

この記事の回答者

西岡真美

管理栄養士/予防医学食養生士/薬膳食療法専門指導士

所属:株式会社ファミワン

不妊治療クリニックにて6年間、妊娠を望むご夫婦に寄り添う栄養サポートを担当してきました。妊娠前から更年期だけではなく、病気にならないためのこころもからだもおだやかに、より自分らしく過ごせる食事スタイルを一緒に見つけるお手伝いをいたします。


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