妊娠中のお花見、おでかけ冷え対策や食べ物で気をつけることは?不安で楽しめるか心配です【助産師監修:お悩み相談室】

妊娠・出産
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今回は、妊娠中のお花見で「寒さ対策やお腹の張り」「長時間地べたに座る腰への負担」「食べてはいけない食品」に不安を感じ、友人と安心して楽しみたいと願う20代女性からのご相談です。

30分ごとの体勢変更や折りたたみ椅子の活用、リステリア菌やトキソプラズマ感染を防ぐNG食材(生ハム・ナチュラルチーズ・レア肉等)と比較的安心な屋台メニュー、妊婦さんがレジャーを楽しむためのマインド、緊急時に備えた母子手帳の持参などについて、助産師がお答えします。

春のお花見でのお腹の冷え対策や、レジャーシートでの座り姿勢が楽な工夫、気をつけた方がいい食べ物を知りたいです!

来週末に友人たちと桜を見に行く予定なのですが、現在妊娠中で春先の屋外は冷えやお腹の張りが心配だなと感じています。
また、地面に長時間座るのも腰に負担がかかりそうです。
準備として、厚手のアルミマットと折りたたみ式の携帯クッションを購入し、防寒用のお腹まわりのカイロやブランケットもバッグに用意してみました。
ただ、当日の持ち寄りご飯や屋台メニューのなかで、今の体調的に避けた方がいい食材があるかはまだ分かりません。

せっかくの季節のイベントをみんなと美味しく安心して楽しみたいので、アドバイスをいただけると嬉しいです!

(20代、女性、ハンドルネーム:リンゴ4こ、職種:教育・保育・カルチャー)


最初に

リンゴ4こさん ご相談ありがとうございます。

春のお花見、楽しみですね。
妊娠中は「外で長時間過ごして大丈夫かな」「お腹が張ったらどうしよう」と、いつもなら気にならないことも心配になるものです。

でも、妊娠中だからといって季節のイベントをすべて我慢する必要はありません。
体調を優先しながら、事前の準備とポイントについてお伝えし、リンゴ4こさんがみんなとおいしく安心してお花見を楽しめるお手伝いができれば幸いです。

妊娠中のお出かけ冷え対策

春先は日中暖かくても、日陰や夕方になると意外と冷えます。
特に地面に座っていると、下半身から冷えを感じやすくなります。

準備されているアルミマットや携帯クッション、ブランケットはとてもよい工夫です。
さらに、厚手の靴下や脱ぎ着しやすい上着、ひざ掛けなどを用意しておくと安心です。

一方で、「お腹を直接温めなければ」と考えすぎる必要はありません。
妊娠中は、お腹だけではなく身体全体を心地よい温度に保つことを意識しましょう。

カイロを使う場合には、直接肌に貼ったり、長時間同じ場所に当て続けたりしないよう注意してください。
カイロは低い温度でも長時間触れていると「低温やけど」を起こすことがあります。
特にブランケットや衣服の下で使用すると、熱がこもって気づきにくくなることもあります。
商品に記載された使用上の注意を確認し、熱いと感じたらすぐに外しましょう。

お花見での座り姿勢と大切なマインド

妊娠中は、お腹が大きくなるにつれて腰や骨盤周囲に負担がかかりやすくなります。
地面に長時間座るのであれば、今回購入されたクッションをぜひ活用してください。

あぐらや横座りなど、楽だと感じる姿勢で構いませんが、一つの姿勢を長時間続けないことが大切です。

「30分座ったら少し立って歩く」
「トイレに行くついでに身体を動かす」など、こまめに姿勢を変えてみましょう。
可能であれば、背もたれになるものを用意したり、折りたたみ椅子を利用したりするのもおすすめです。

また、「せっかく来たから」と頑張りすぎないことも大切。
お花見の途中で「ちょっと疲れたな」「お腹が張る感じがするな」と思ったら、休憩しましょう。
友人にはあらかじめ「妊娠中なので、途中で休ませてもらうかも」と伝えておくと、心理的にも楽になります。

お弁当や屋台料理で注意すること

お花見のお弁当や屋台料理で特に気をつけたいのは、妊娠中に感染リスクへの注意が必要な食品です。

たとえば、

生ハム、加熱殺菌されていないナチュラルチーズ、スモークサーモン、肉や魚のパテなどは、リステリア菌による食中毒を防ぐため、妊娠中は避けることが勧められています。
リステリア菌は冷蔵庫の中でも増殖することがあり、加熱によって死滅します。

また、牛肉・豚肉・鶏肉などは「新鮮だから大丈夫」ではなく、中心部まで十分に加熱されたものを選びましょう。
加熱が不十分な肉は、食中毒だけでなく、トキソプラズマ感染などのリスクにもつながります。

屋台では、焼き鳥、焼きそば、お好み焼き、たこ焼きなど、注文してから十分に加熱して提供されるものを選ぶと比較的安心です。

持ち寄りのお弁当については、調理した料理を常温で長時間置きっぱなしにしないことも重要です。
特に気温が上がってきた春のお花見では、保冷バッグや保冷剤を利用し、早めに食べるようにしましょう。
食中毒予防では「菌をつけない・増やさない・やっつける」が基本です。

そして、アルコールは妊娠中は避けましょう。
飲み物は水や麦茶、ノンカフェイン飲料などを用意しておくと安心です。

最後に

妊娠すると、「これは食べてもいい?」「これをして赤ちゃんに何かあったら?」と、いろいろなことが気になってしまいますよね。
でも、妊娠生活を安全に過ごすことと、毎日の楽しみを大切にすることは両立できます。

今回のように、マットやクッション、ブランケットを準備して、
「疲れたら休む」「寒くなったら帰る」「食べ物は加熱されたものを選ぶ」といった自分なりのルールを決めておけば十分です。

もし、休んでもお腹の張りが繰り返す・強くなる、出血がある、破水が疑われる、強い腹痛があるなど、普段と違う症状があれば、お花見を続けるのではなく、かかりつけの産婦人科へ相談してください。
そのためにも、親子手帳と診察券などもお忘れなく。

「みんなに合わせて頑張る」のではなく、妊娠中だからこそ、「今日は私と赤ちゃんが心地よく過ごせる範囲で楽しもう」と考えてみてくださいね。

桜を見ながら友人と笑ったり、おいしいものを一緒に食べたりする時間も、妊娠中の大切な思い出になります。
無理をしない準備をして、ぜひ春のひとときを楽しんできてください。

<参考文献・出典>※以下の文献を参考にしています

厚生労働省
▶リステリアによる食中毒:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000055260.html?utm_source=chatgpt.com
▶家庭での食中毒予防:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/01_00008.html?utm_source=chatgpt.com

農林水産省
▶これから赤ちゃんを迎えるご家庭のための食中毒予防:https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/foodpoisoning/mama.html?utm_source=chatgpt.com

内閣府 食品安全委員会
▶お母さんになるあなたと周りの人たちへ−妊娠の前から気をつけたい食べ物のこと−:https://www.fsc.go.jp/okaasan.html

この記事の回答者

谷村弥生

助産師/保健師/公認心理師

所属:株式会社ファミワン

産婦人科での様々な年齢層の方と関わっている勤務経験から、月経やホルモンバランスの乱れにより起こる症状や、病院受診を迷う症状、人に相談しにくいお悩みについて、あなたと一緒に考えていきます。もちろん心理的なお悩みも遠慮なくご相談ください。皆さんのフェムケアを応援したいと思っています。


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