息子が友達を叩いた。叱った直後に「おやつ何?」と笑う5歳。反省してない?切り替えが早いだけ?保育士さんに教えて欲しいです【お悩み相談室】
今回は、5歳の息子さんと話し合いをしたところ、直後にすぐ気持ちを切り替えた様子に戸惑う30代女性からのご相談です。
5歳児の成長の特徴や、子どもの切り替えの捉え方について、保育士がお答えします。
先日、5歳の息子が園でお友達と叩き合いになった、と先生から連絡がありました。
どちらが先かは分からず、理由もお互いにあり、けがもなかったため、双方の親への報告で終わりました。
家で「どんな理由があっても手を出すのはだめだよ」と𠮟った上で、何があったのか、叩かずに気持ちを伝えるにはどうしたらいいかを話し合いました。
その間、ずっと真剣に聞いて考えていたため、「よし、このお話はここまでね」と気持ちを切り替えられるように終えました。
でも、その直後「分かった!よし遊ぼう!今日のおやつは何?」と言い出し、これでよかったのか?と少し戸惑っています。
このくらいの切り替えは普通なのでしょうか。また叱った後の上手な終わり方があれば知りたいです。
(30代、女性、ハンドルネーム:シオカラトンボ、職種:営業)
最初に
ご相談いただきありがとうございます。
保育園でトラブルがあったと報告を受けると、胸がドキッとしてしまいますよね。
お互いに理由もあり、けがもなかったとわかっていても、きっと心配な気持ちが大きかったことと思います。
5歳前後の子どもの成長の特徴
5歳前後になると、お友だちとの関わりがぐっと深まってきます。
気の合うお友だちができる一方で、意見の食い違いや、言葉ではうまく伝えきれない気持ちが出てくることも多く、そうした中で手が出てしまう場面も、実はよく見られます。
成長の一つと分かっていても、保護者の方としては、叩いたり叩かれたり、ケガにつながることは、できれば避けたいですよね。
不安になるお気持ちは、とても自然なものだと思います。
保育園では、その前後の様子を見ながら、必要な援助や声かけを行い、時には「こうするとよかったね」といった形で指導を行った上で、保護者の方にご共有することが多くあります。
これは「今、お子さんはこんな経験をし、こんなことを学んでいますよ」という成長の共有であり、保護者の方と一緒に見守っていくための大切な共通理解でもあります。
今回のように、すでに園で一度整理されている出来事を、おうちでも改めて話していただいたことで、お子さんの中では「さっき先生が言っていたお話だ」と、理解がつながっていた可能性もあります。
切り替えが早いと、「本当に分かっているのかな?」「反省していないのでは?」と、不安になる真面目なお母さんもとても多いです。
ですが、ずっと引きずることが良いわけではありません。
今回、お母さんが「ここまでね」と上手に区切りをつけてくれたことが、お子さんの気持ちの切り替えにつながったのだと、保育士として感じました。先生からの話を受け、お母さん自身も伝えたいことを丁寧に伝えてくださったからこそ、スムーズに切り替えができたのだと思います。
切り替えが早いのは悪いこと?
たくさんのお子さんと関わってきましたが、切り替えが早い子は本当に早いです。
そしてそれは、大きな強みでもあります。
注意や時に叱られる経験は、マイナスに感じてしまうことが多いかもしれませんが、誰しも生きていく中で必ずあることだと思いますし、「相手はこう思ったんだ」「こういうことはもうしないように気を付けていこう」と感じることもあり、必要な学びだと私は思います。
それを引きずりすぎると、
「怒られたからやりたくない」「注意されたから行きたくない」
と、次のネガティブな気持ちにつながってしまうこともあります。
話している間はきちんと耳を傾け、ふざけたり流したりせず、その上で気持ちを切り替えられた様子であれば、とても大切な力だと思います。
注意や叱った後はお互いに気持ちも疲れていたり、沈んでしまったりすることもあるので、トラブルがあった場合の注意後だけでなく、普段何もない時に「こんな時どうする?」「こんな言い方されたらどう感じるかな?」と、クイズのように話してみるのもおすすめです。
保育園でも、年中や年長児に対して、絵本を使って気持ちに触れたり、「ふわふわ言葉」「ちくちく言葉」など、言われて嬉しい言葉・悲しい言葉を分かりやすく伝えたりする時間を大切にしていることもあります。
担当保育士へも相談してみて
お母さんが常に考え続ける必要はありません。
無理のない形で、日常の中に少しずつ取り入れていただけたら十分です。
万が一、また同じようなことが起きた時には、
「このことについて、帰宅後おうちではどんな声かけをしたらいいでしょうか?」
と、担当保育士に相談してみるのも一つの方法です。
園で話が完結しているのか、家庭でのフォローが必要なのか、具体的な助言をもらえることもあります。私自身も保護者の方から同様に相談をいただき、おうちでのフォローについてもお伝えしたことがあります。
最後に
ご相談の様子からとても丁寧にお子さんと向き合われていることが勝手ながら伝わってきます。
お母さんとお子さんが、無理なく・負担なく、人との関わりを学んでいけることが何より大切だと感じております。
迷った時には、担任の先生など、相談先を頼りながら、一緒により良い方法を見つけていけたらと思います。
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