お出かけ中の3歳児の「急なトイレ」にヘトヘト…誘っても「出ない」と言う子に、行ってほしいタイミングで誘う声かけのコツは?【お悩み相談室】
今回は、3歳のお子さんが外出先で事前にトイレに行くのを拒否するにもかかわらず、直前になって急に「行きたい」と訴えることに頭を悩ませている30代女性からのご相談です。
お出かけ先での突発的な対応に焦りを感じ、行ってほしいタイミングで促すコツを知りたいと願っていらっしゃいます。
幼児期の尿意の感じ方の特徴や、「出ない」と即答する子どもの心理を解説。
「次の行動とセットで伝える声かけ」や「出なくても座るだけの10秒チャレンジ」など、外出先でも無理なく実践できるアプローチについて、保育士自身の経験談も踏まえながらお答えします。
3歳の息子を育てています。外出先で「トイレ大丈夫?次のトイレ遠いかもだから今行こう?」と何度も確認しているのに、そのたびに全力で「いかない!出ない!」と即答。
でも結局「今!?」というタイミングで「トイレ…」と言い出します。しかも切羽詰まった小声で。
もちろん成長過程だとは分かっていますが、トイレが見当たらない場所だと内心かなり焦りますし、毎回だとイライラしてしまいます。
行って欲しいタイミングで行かせるにはどうすれば良いでしょうか。言い方のコツがあれば知りたいです。
(30代、女性、ハンドルネーム:おさるのぬいぐるみ、職種:イベント・娯楽・エンタメ)
最初に
トイレトレーニングは本当に一筋縄ではいかないもので、お子さんによって進み方も感じ方もさまざまです。
思うように進まなかったり、順調だったのに後戻りしたように感じたりと、多くのお母さんから悩みをお聞きします。
私自身、保育士としてこれまでたくさんのお子さんのトイレトレーニングに関わり、おむつからパンツへの移行を見守ってきました。
しかし、人生で一番悩んだトイレトレーニングは、実は我が子のときでした。
長い時間をかけて向き合い、その経験からトイレについてのコラムを書かせていただいたこともあります。
今回はイチ保育士、そして同じように悩んできた母としてお話しできればと思います。
「直前まで行かない!」と即答する3歳児の心理
「早めに声をかけても出ないのに、今!というタイミングで急に言う」という姿は、実はとても自然な成長の過程です。
子どもは、大人のように余裕をもって尿意を感じ取れるわけではありません。
おしっこのサインをキャッチするタイミングには個人差があり、「ギリギリで気づくタイプ」のお子さんも多くいます。
大人の都合で「今行っておこう」と声をかけても、本人の体は「今は出ない」と感じているため、行きたがらないことがよくあります。
ワガママではなく、本当に出ない場合もありますし、気分が向かない、他のことに集中している場合などもあります。
保育園でも、活動の切れ間に、「みんなでトイレに行こう」と声をかけても、「行かない!」と言う子がいるのは自然な姿です。
「トイレ=面倒」にさせない声かけのコツや工夫
とはいえ、外出先では移動中にトイレへ行けない場面もあり、「今のうちに済ませてほしい」と思うのも当然ですよね。
なるべくお子さんには、『トイレ=面倒なこと』
という印象を持たせないことも大事になってきます。
保育の中で意識していたのは、「トイレのあと」をセットで伝える声かけです。
「今トイレに行こう」だけではなく、
「トイレ行けたら外で滑り台をしようか」
「終わったらおやつにしようね」など、その先の楽しい見通しを添える方法です。
すると、トイレそのものではなく
「次の行動のために行っておこう」という気持ちへ切り替わるお子さんも多くいました。
また、
「漏れちゃうよ」
「今行かないと大変だよ」といった不安をあおる言葉は、かえってトイレへの抵抗感につながることがあります。
(私は我が子にたくさん言っていました(汗))
「かっこいいパンツを濡らさないように行ってみようか」など、前向きな声かけへ少し変えてみるだけでも反応が変わることがあります。
毎回パンツを購入する際はお子さん自身に選んでもらうのもおすすめです。
「自分の大事なパンツ」という意識が芽生え、自然とトイレへの意欲につながることもあります。
出なくてもOK!「とりあえず座る」の習慣化
そして、少し先の話にはなりますが、
「今は出ないかもしれないけれど、とりあえず行っておこう」という経験も実はとても大切です。
小学校に入ると、休み時間のうちにトイレを済ませておくことで授業中に安心して集中できる、というリズムの大切さも出てきます。
そのため、
「出なくてもいいから一度座ってみようか」
「座って10数えたら終わりにしようか」と声をかけてみることも一つの方法です。
座ってみたら自然に出て、「あ、出たね。よかったね」という経験につながることもありました。
トイレトレーニングが少し落ち着いてきた時期に、
「今が行けるタイミングだからでないかもしれないけど行ってみよう」という習慣を少しずつ経験していくことは、将来環境が変わったときにも役立つ大切な力になります。
「できた・できなかった」を超えた前向きな意味づけ
さらに大切なのは、「できた・できなかった」だけに注目しないことです。
「トイレに行っておいたから安心して遊べたね」
「間に合ったから楽しく過ごせたね」
など、トイレの前後だけでなく、普段の生活の中でもトイレに行ったことで得られた良い経験を言葉にしてあげると、子どもの中で前向きな意味づけが育っていきます。
トイトレ「個人差」の付き合い方
トイトレは親子で無理なく、ストレスを減らしながら進めていくものだと私は感じています。
今のおむつは性能が良く、不快を感じにくいため、気づきがゆっくりなお子さんもいます。
それも一つの個性です。
「成長の過程だから」というのは保護者の方が一番わかっていますよね。
だからこそ声の掛け方はどうしたらいいかと焦ってしまうし、「このままで大丈夫かな?」と不安にもなってしまうのはあたりまえだと思います。
悩んで苦しくなってしまった私は、3歳までにとらなきゃ!と勝手に自分でルールをつくり
子どもも巻き込んで泣いて怒って、本当に苦しいトイトレをしてしまいました。
でも今私が思うのは、大きく環境が変わる小学校入学前までをひとつの目安にしながら、トイトレを進めても良かったな‥‥ということです。
最後に
お母さんもお子さんも笑顔でいられるペースを大切にしてください。
トイレトレーニングは必ず進んでいきます。
保育士として、そしてトイトレに悩み抜いた先輩ママとして、少しでも心が軽くなっていただけますと嬉しいです。
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