「母親だから」と我慢するのはもうやめた!かばのきさんの自分を優先して家族を巻き込む心地よい子育て術【体験談インタビュー】

子育て
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こつぶ(4歳)とあずき(0歳)を育てる2児の母であり、インスタグラムフォロワー数は2.1万人の人気漫画家(2026年4月現在)。
日々のくだらない事や笑った事、考えさせられた事、胸にずっと残っている事など、日常で見て感じたものを漫画やイラストという形にして発信中。「読んだ誰かが少しでも笑ってくれたり、心が軽くなったり、響くものを作れれば」という思いのもと作品づくりを行っている。
🔶Kimochiアンバサダー

「母親だから我慢しなければいけない」と、無意識のうちに自分を後回しにしていませんか?
今回は、「母だから」と我慢するのをやめた実体験を漫画にして発信している、かばのきさんにお話を伺いました。ご自身の葛藤や、そこから見つけた家族との心地よい関わり方、そして同じ悩みを持つママたちへの温かいメッセージをお届けします。

フードコートでの違和感がきっかけ。「母だから」の呪縛に気づくまで

――かばのきさんの『「母だから」って我慢するのをやめたこと』というテーマの作品が印象的です。これを描こうと思ったきっかけを教えてください

「お母さんだから」と自然に受け入れていた我慢が、実はおかしいのではないかと気づいたことがきっかけです。

上の娘(こつぶ)のフードコートデビューの時、わたしは無意識に子どもに合わせて、自分の食べたいものを我慢してメニューを選んでいました。
しかし、ふと見ると夫は自分の好きなものを注文していました。
周りを見回してみても、母親は子どもと同じ料理を食べ、父親だけ違うお店の料理を食べているテーブルが多い気がしました

かばのきさんインスタグラム<「母だから」って我慢するのをやめたこと①>より引用

そこで「これっておかしくないかな?」と思い、友人に話してみたところ、「分かる!」と共感してもらえたんです。漫画にすることで、同じような思いを抱えている方々に届くのではないかと思い、描いてみることにしました。

――作品を通じて伝えたかったことはどのようなことでしょうか

「母とはこうあるべき」という無意識の価値観への疑問は、言葉にして伝えないと周囲には気づいてもらえないと痛感したからです。

以前の私は、その価値観が染み付いていて、自分自身でも全く疑問を持っていませんでした。
夫も全く悪気はなく「母親ってそういうもんだよね」と思い込んでいて、言葉にして明確に伝えないと「おかしい」という認識すら持てないのだと気づくことができました

余裕がなかった頃は「自分」に軸を置くことが難しかったのですが、少しずつ夫と対話を重ねてすり合わせを行いました。

その結果、今では外食のメニューも私一人でで抱えるのではなく、家族みんなで「私はこれ食べたい」「じゃあ子どもはどうしようか?」と共有して相談し合えるようになりました。

かばのきさんインスタグラム<「母だから」って我慢するのをやめたこと⑤>より引用

――実際に漫画を公開されて、読者からの反応はいかがでしたか

同じ母親の立場の方からは「母だから我慢していること、あるよね」という切実な共感の声をいただきました。

一方で、夫との話を題材にしたことで、男性側から「俺たちだってちゃんとやってる」という反発の声があがることもあり、意図せず「夫を叩いてスッキリする漫画」として受け取られてしまうこともあったんです。

私としては夫を下げたり、男女で争いたいという意図は全くありませんでした。それでも、読者の方それぞれの思いや日頃の不満があふれ出てしまうこともあり、このテーマがいかにいろいろな意見が出やすいものであるかを実感しましたね。

「自分」を優先して家族を巻き込む。適当なくらいがちょうどいい

――この作品を通してご自身が気づかれたことはありましたか

母親だからと完璧を目指し、自分を犠牲にするのをやめました
たまには自分を優先させてみたり、あえてダメな部分を見せたり、自分の趣味に子どもを巻き込んだりする大切さに気づいたんです。

私が絵を描いている時に子どもが来ても、「お隣で一緒に描こう」と伝えたり、自分の好きな音楽をガンガン流して「これ良くない?」と一緒に楽しんだりしています。 

夫に対しても同じです。
下の子に離乳食を食べさせるのは、自分でやった方が早いのですが、あえて夫にお任せするようにしたんです。夫が諦めそうになっても、私が「いけるいける!」と隣で伴走するような気持ちで巻き込んでいます。

また、私が子どものためにと気を張っている時は、子どもも緊張していることに気づきました。逆に、私がダラッとしている時の方が、上の子もリラックスして過ごしているんですよね。

私が忘れ物をすると、子どもが「ママ忘れ物多いから私覚えとくね」と、しっかりして助けてくれることもあります。ママが失敗する姿や抜けている部分を見せた方が、子どもが自立してくれるという嬉しい発見もありました

「母親に向いてないな」と5億回くらい(笑)思いますが、子どもが何かを成し遂げた瞬間のうれしそうな顔を見るために、きっと今日も母親をやれているのだと感じています

「しなきゃ」から「してあげたい」へ。無理なく自分を大切にして

――「母親だから」と自分を後回しにしてしまっているママたちへ、メッセージをお願いします

一言で言うなら、「家族を巻き込みましょう」と伝えたいです。そして、「しなきゃいけない」ではなく、無理のない「してあげたい」と思える範囲で行動してみてください。

「母親だからこうしなきゃいけない」と思い詰めてしまうと、自分自身がどんどん苦しくなってしまいます。無理をして「こんなにしてあげたのに」と思うと、期待した反応が返ってこなかった時に、全く悪くない子どもや夫に対して強くあたってしまうんですよね。

だからこそ、「私がしてあげたいからやる」という気持ちに切り替えました。
そうすれば、たとえ反応がなくても「まあ私がしてあげたかっただけだしね」と割り切れて、気持ちがだいぶ軽くなったんです。無理のない範囲で、自分の心を守りながら子どもと向き合ってみてください

――かばのきさんのリフレッシュ方法を教えてください

筋トレです!
7kgの下の娘を重り代わりにして「ごめん、スクワットさせて」とトレーニングをしています。プランクをしながら前後に揺れて、前に行くたびにおでこにチューをして遊んだりもしますね。
いかに子どもを巻き込んで、趣味を両立させるかが重要だと思っています。

取材を終えて

「母親だから我慢しなきゃ」。私自身も娘を育てながら、無意識のうちにこの「母という呪縛」に囚われ、いつの間にか心に余裕がなくなり、ついイライラしてしまうこともよくあります。

今回かばのきさんのお話を伺って、「自分で自分の首を絞めていたんだな」とハッとさせられると同時に、「もっと自分らしく、たまには他のことは二の次でグダグダしてもいいんだ!」と、固まっていた心がスッと軽くなりました。
毎日気を張って頑張っているママたちに、このメッセージが届いて心が少しでもラクになりますように。

いきなり完璧を目指したり、すべてを変えたりする必要はありません。
まずは「同じように悩んだり、モヤモヤしているのは私だけじゃないんだ」と気づくことが、肩の力を抜くための第一歩になるはずです。

「知ってハレばれ」には、「どうしてもイライラしてしまう…」「もっと自分らしくいたい」と、同じような思いを抱えるママたちのリアルな声がたくさん集まっています。

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ほんの少し、心が軽くなるヒントが見つかるかもしれませんよ!

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(取材:2026年3月)


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