子どもの運動会に一緒に行くママ友がいません。周囲の目が気になり、1人で鑑賞するのが今から辛いです【公認心理師監修:お悩み相談室】
今回は、園の運動会において、ママ友がおらず一人で参加することに気が重いと悩んでいる30代女性からのご相談です。
「周りの目を気にせず、我が子のがんばりを応援したい」と願っていらっしゃいます。
「私は家族の代表として成長を見に来ている」という考え方の切り替え、遠方の両親や夫へ写真や言葉をリアルタイムで送る『感動の共有』など、運動会当日の過ごし方について、公認心理師の視点からお答えします。
もうすぐ4歳(年中)の運動会があるのですが、今からその日のことを考えると気が重いです。
私には子どもの通う保育園に親しいママ友がいません。親族や家族で一緒にいけたらいいのですが、両親は遠方ですし、平日開催のためパパは参加できません。
去年は、家族ぐるみで楽しそうに応援する人、ひとりで来ているママたちはグループで集まっておしゃべりしていました。その中、私は居心地悪くひとりで、周りを意識しないよう必死に子供をスマホで追いかけていました。
今年も、「あの人、1人で可哀想」と周りから憐れみの目で見られているのではないか、と被害妄想のように考えてしまいます。
本当は我が子の頑張る姿を純粋に応援してあげたいのに、私がコミュ障なせいで運動会が喜べず、開催中も子どもの頑張りより自分のことを考えている自分が情けないです。
年中、小学校、中学校…これからも続く運動会を思うと憂鬱です。こんな自分を変えたいのですが、変えれる気もせず…どうしたらいいのでしょうか。
(30代、女性、ハンドルネーム:うさぎ、職種:事務・オフィスワーク)
最初に
うさぎさん、もうすぐ運動会なのに、楽しみより気の重さが先に来ているのですね。
去年、家族ぐるみで応援する人たちや、保護者同士で楽しそうに話す人たちの中で、自分だけがぽつんと取り残されたように感じた。
その場にいるだけで、かなりしんどかったのではないでしょうか。
本当は、お子さんの頑張る姿を純粋に応援したい。
走ったり、踊ったり、練習してきたことを披露する姿をちゃんと見たい。
それなのに、「一人で可哀想と思われていないかな」と周囲の目に気持ちを持っていかれてしまう。
そんな自分を情けなく感じているのですね。
「家族代表で子どもの成長を見に来ている」という捉え方
人は、集団の中で自分だけ浮いているように感じると、強い緊張を覚えるものです。
運動会という名の、保護者交流会兼・撮影大会兼・場所取り選手権のような場では、誰でも少し身構えます。
うさぎさんは、その緊張を一人で抱えてきたのだと思います。
また、もしかすると、うさぎさんがつらかったのは、ママ友がいないことだけではなく、「子どもの成長の瞬間を、その場で誰かと分かち合えない寂しさ」だったのかもしれません。
せっかくの運動会で、「こんなこともできるようになったんだ」「がんばってるなぁ」と胸が熱くなる瞬間があっても、それをすぐ隣で一緒に喜んでくれる人がいない。
その寂しさは、感じて当然のものだと思います。
だから今年は、「ひとりでどう見られるか」だけでなく、
「この感動を誰と分け合えるか」を考えてみてもよいかもしれません。
会場に一緒に来られないパートナーさんやご両親に、始まる前に「今日は運動会。ちょっと緊張してるけど見てくるね」と送っておく。
競技のあとに、「今走ったよ」「思ったより堂々としてた」「ちょっと泣きそうだった」と短く送る。
ほんの一枚の写真や、ほんの一言で十分です。
今その場にいなくても、誰かと感動を分け合うことはできます。
「私はひとりで来ている」ではなく、「今日は家族の代表として、この子の成長を見に来ている」と捉えてみると、少し立ち位置が変わるかもしれません。
運動会当日の目標や考え方
当日の目標は、まずは「会場に行く」「お子さんの出番を見る」「帰ったらたくさんほめる」。
これで花まるです。
もし周囲の輪が気になったら、「私は今、この子を見に来た」と心の中で小さく唱えてみてください。
スマホで撮影することも、逃げではなく、感動を持ち帰るための手段です。
ただし、全部を完璧に撮ろうとしなくて大丈夫。
撮ることに必死になると、せっかくの姿を画面越しにしか見られなくなってしまいます。
ほんの少し撮って、あとは目で見る。
あとで「ここ、かわいかったね」「頑張ってたね」と話せる材料が一つあれば十分です。
最後に
これから小学校、中学校と行事が続くと思うと憂鬱になるかもしれません。
でも、ずっと同じつらさが続くとは限りません。
子どもの成長とともに、親の関わり方も、行事の見え方も少しずつ変わっていきます。
うさぎさんが望んでいるのは、ママ友の輪に入ることではなく、お子さんを安心して応援できる自分でいたい、ということなのだと思います。
ひとりで来て、ひとりで見守る親も、ちゃんと子どもの味方です。
今年はどうか、「孤独に耐える日」ではなく、「家族の代表として成長を見届ける日」として、会場に立ってみてくださいね。
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