高校時代から生理が2か月に1回…社会人で生理痛も出て不安。婦人科に受診すべきでしょうか?【看護師監修:お悩み相談室】
今回は、高校生の頃から生理の間隔が2か月に1回で医療機関受診したあとも社会人になってからは生理痛があらわれ不安を感じている20代女性からのご相談です。
「改めて婦人科できちんと診てもらうべきか」と悩んでいらっしゃるようです。
思春期と成人の周期の乱れの捉え方の違いや、月経困難症の可能性を解説。
婦人科にて自分のからだの状態を確かめる選択肢について、看護師の視点からお答えします。
高校生のころから生理の間隔が2か月に1回くらいで、それがずっと続いています。
出血量も体調もそこまで変わらず、これまでは「そういう体質なのかな」とあまり深く考えていませんでした。
当時産婦人科に行ったときは、特に検査もなく「この年齢ならよくあること」と言われてそのまま様子見になりました。
ところが、社会人になってから生理痛が出てくるようになり、仕事のストレスも重なって「本当に大丈夫なのかな」と不安になってきました。
やはり改めてきちんと診てもらうべきでしょうか。
(20代、女性、ハンドルネーム:snow-woman、職種:事務・オフィスワーク)
最初に
高校生のころから生理の間隔が2か月に1回ほどで、「そういう体質なのかな」と過ごしてこられたのですね。
当時は受診しても「この年齢ならよくあること」と言われ、様子を見るしかなかったこととお察しします。
不安を抱えながらも、ご自身の体調と向き合ってこられたのですね。
しかし社会人になり、お仕事の緊張感や環境の変化、ストレスが重なる中で新たに生理痛も現れると、「本当に大丈夫なのかな」と心が揺れてしまうのは自然なことです。
お忙しい日々の中でからだのサインに耳を傾け、「一度しっかり診てもらおうか」と健康に目を向けられたことは素晴らしい第一歩です。
まずはこれまでの頑張りやご自身のお気持ちを、温かく労ってあげてくださいね。
今のからだの状態を客観的に確かめてみる
生理周期の不安定さや、新しく現れた生理痛に対して、「必ず受診して治療しなければならない」と過度に重く捉えて自分を追い詰める必要はありません。
まずは、「今の自分のからだがどのような状態にあるのかを客観的に確かめてみる」という、おだやかで前向きな視点を持ってみるのはいかがでしょうか。
医療機関で現在の状態をしっかりと把握することは、漠然とした不安を解消し、将来に向けた大きな安心感を得るための大切な手段となります。
自分のからだの傾向や周期が乱れている要因を知ることができれば、暗闇の中で悩む状態から抜け出し、ご自身に合った適切なケアや選択肢が見えてきます。
まずはご自身のペースで、自分を大切にするためのひとつの選択肢として、婦人科の再受診を検討してみると心が少し軽くなるかもしれません。
10代の思春期と社会人の違い
医学的な観点から見ると、正常な月経周期は「25日〜38日」と定義されています(※2)。
2か月に1回(45日以上)という周期は「稀発月経(きはつげっけい)」と呼ばれ、からだが順調に排卵できていない可能性や、女性ホルモンの分泌バランスが崩れていることが考えられます(※2)。
10代の思春期は、脳や卵巣などホルモンを分泌する仕組みが発展途上にあるため、周期が乱れやすい時期です。
高校生の当時に「よくあること」と様子見になったのはそうした背景があったからです。
しかし、社会人となりからだが成熟した時期を迎えても周期の不順が続いている場合は、無排卵周期症や、卵巣内で卵胞が育ちにくくなる多嚢胞性卵巣症候群といった排卵の不調が隠れている可能性があるため、改めて詳しい検査を受けることが推奨されます。
社会人になってからの生理痛について
社会人になってから強くなってきた生理痛についても注意が必要です。
仕事のストレスや生活習慣の乱れによる自律神経の影響だけでなく、子宮内膜症や子宮筋腫、子宮腺筋症といった子宮や卵巣の疾患が関係している可能性もあります(※1)。
日常のお仕事や生活に支障が出るほどの強い痛みや体調不良を伴う状態は「月経困難症」と診断され、医療機関での適切な治療が必要なサインとなります(※1)。
婦人科の受診でできること
婦人科を再受診された際には、採血検査によってホルモンの数値を調べ、排卵や卵巣の状態を正確に確認します。
あわせて、超音波検査を行うことで、子宮や卵巣の形、病気の有無を直接画像で確かめることができます。
もし検査で何らかの原因が見つかったとしても、治療やケアにはさまざまな選択肢があります。
ホルモンバランスを整えて周期を安定させ、生理痛を和らげる低用量ピルの服用や、黄体ホルモン製剤の使用など、あなたのライフスタイルや「将来子どもがほしいか」といった希望に合わせた柔軟な治療方針を選ぶことが可能です。
最後に
受診には少し勇気がいるかもしれませんが、専門医と一緒にからだの状態をクリアにすることは、これからの毎日を心地よく、安心して過ごすための第一歩です。
どうか一人で悩みを抱え込まず、ご自身の心とからだをいちばんにいたわりながら、穏やかな日々をお過ごしいただけるよう心より願っております。
<参考文献・出典>※以下の文献を参考にしています
女性の健康増進「ヘルスケアラボ(厚生労働省事業)」
▶月経困難症:https://w-health.jp/monthly/dysmenorrhea/※1
厚生労働省「働く女性の心とからだの応援サイト」
▶月経について正しく知り、適切な対処をしよう!:https://www.bosei-navi.mhlw.go.jp/health/menstruation.html※2
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