2人分の保育園の工作が愛おしすぎて捨てられない!「思い出」と「暮らし」を両立させる片付け方が知りたい【公認心理師監修:お悩み相談室】
今回は、2人の保育園児が作る愛おしい工作や思い出の品が増え続け、置き場所に悩む30代女性からのご相談です。「捨てるには惜しいけれど全部は残せない」と葛藤し、写真での処分もできず手が止まってしまうようです。
大切な思い出を後悔なく整理するコツと、手放す罪悪感を和らげる心の整え方を公認心理師・臨床心理士が解説します。
子どもが保育園で作ってくる工作や絵、思い出のおもちゃや小さくなった子ども服。
どれも成長の証で愛おしいのですが、2人の子どもがいる4人家族の我が家では、だんだんと置き場所に困るようになってきました。
箱に詰めて押し入れにしまってはみるものの、「捨てるには惜しい」「でも全部は残せない」という気持ちの狭間でいつもSTOP状態。
思い切って処分したあとに後悔しそうで、捨てずに残してあるものがなんと多い事か…。
子どもの作品や思い出の品をどう整理するのがいいのでしょうか?
写真に撮って捨てる…もなかなかできない私です。心の整理の仕方も含めて、アドバイスをいただけませんか。
(30代、女性、ハンドルネーム:からきち、職種:専門職)
最初に
からきちさん、お子さんが保育園で作ってくる工作や絵、小さくなった服、よく遊んだおもちゃを前に、「全部かわいい、でも全部は無理」と立ち止まっているのですね。
2人分の思い出は、愛おしさも2倍ですが、収納スペースへの圧迫感もなかなかの存在感です。
気づけば押し入れが小さな思い出博物館になっていて、開けるたびに「展示品、多くない?」と現実が迫ってくる。そんな状態かもしれません。
「捨てたら後悔しそう」と思うのは、それだけ一つひとつに子どもの成長や、その時期の親としての自分の頑張りが重なっているからではないでしょうか。
作品や服そのものだけでなく、
「この頃、こんなに小さかったな」
「この絵をうれしそうに見せてくれたな」
という記憶がくっついているのですよね。
だから迷うのは当然です。
捨てられないのはだらしないからではなく、大切にしてきたからこそです。
残し方を先にきめておく
おすすめは、“残す量”ではなく“残し方”を先に決めること。
たとえば、
子ども一人につき思い出ボックスを一つ作り、「ここに入る分だけは残す」と決めておく。
箱に入るものは一軍、入らないものは写真や記録に回す。
こうすると、毎回ゼロから悩まなくてすみます。
また、写真に撮って捨てることが苦手な場合は、「保留ボックス」を作り、半年後や年度末に見直す形にしてみてください。
作った直後は気持ちが新鮮で手放しにくくても、少し時間がたつと「これは写真で十分かも」と感じられるものも出てきます。
お子さんが少し大きければ、一緒に選ぶのもよい方法です。
「これ、残したい?写真にする?」と聞くと、親が思うより本人はあっさりしていることがあります。
親の方が「え、それ捨てていいの!?」と動揺することもありますが、それもまた成長の一場面です。
思い出を物にだけ預けすぎないで
心理的には、思い出の品を手放すときに苦しくなるのは、
「物を捨てること」と「思い出を失うこと」が心の中で結びついているからです。
でも本当は、作品を手放しても、その時のお子さんの姿や、からきちさんが感じた愛おしさまで消えるわけではありません。
整理のコツは、思い出を“物”だけに預けすぎないことです。
写真を撮るなら、作品だけでなく、持っている子どもの姿や、「この頃よく恐竜を描いていた」など一言メモを残すと、記憶がより生きた形で残ります。
服なら全部ではなく、特に思い入れのある一着だけ残す。
おもちゃも、「よく遊んだ代表選手」を選ぶ。
オールスターを全員ベンチ入りさせても、試合に出場できるのは一握り。
「とっておき」を選んで残しましょう。
最後に
大切なのは、捨てる勇気よりも、選ぶ基準を持つことです。
思い出は、量が多いほど濃くなるわけではありません。
選んで残したものは、あとで見返したときに、きっと今よりも優しく輝いてくれます。
からきちさんの中にある愛情は、押し入れの容量では測れません。
どうか少しずつ、残すことと手放すことの間に、からきちさんらしい折り合いを見つけていってくださいね。
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