4ヶ月の夜泣きと3歳のイヤイヤ期で心身限界。言わないと動かない夫に、育児に関心を持ってもらう伝え方は?【お悩み相談室】
今回は、幼い2人のお子さんを抱えながら、夫の協力が思うように得られずワンオペ状態の育児にお困りの女性からのご相談です。
夫への育児参加の促し方、コミュニケーション方法についてご質問をいただきました。
夫婦間のコミュニケーションを円滑にするためのポイントについて、子育て期の相談対応経験が豊富な心理士がお答えします。
はじめまして。3歳の女の子と生後4カ月の男の子をもつママです。
最近、下の子の夜泣きが始まり、睡眠不足で自分自身の体調が悪くなる一方です。
また、上の子のイヤイヤ期も酷く、つい感情のままに怒鳴ってしまいます。
さらに、言わないと家事を手伝ってくれない夫にもイライラが募っており、心の余裕がなくなってきているのを感じます。
周りのママ友に相談してみるものの、愚痴大会になり解決策が見つかりません。
家事や育児の負担がわたし一人に偏っているように感じ、これが続くと育児の負担に押し潰されてしまうのではないかという恐怖感もあります。
どうすれば、夫にももっと積極的に家事や育児に参加してもらい、子どもたちともっと楽しく過ごせるでしょうか。
特に、子どもの成長に合わせた適切な対応や、夫婦間のコミュニケーションについてのアドバイスをいただけると幸いです。
(30代、女性、ハンドルネーム:奮闘ママ、職種:主婦)
最初に
ご相談ありがとうございます。
2人のお子さんの子育てに家事に、きっと目の回るような忙しさだと思います。毎日お疲れ様です。
お子さんは成長に合わせて様々な変化をします。
夜泣きもイヤイヤ期もいつか終わりが来る、お子さんの成長に欠かせないステップとはいえ、気持ちに余裕をもって子育てを楽しむ…なんてことは難しいですよね。
あなたのご体調が心配です。
せめて週に何回かは、一人で数時間ゆっくり過ごせるときがあると良いのですが…。
やりたい・やらねば、でもできない。そんな状況かもしれません
パートナーさんが積極的に家事や育児に参加してくれないのですね。
お仕事が忙しいのでしょうか。
奮闘ママさんとしては、お子さんには父親ともたくさん遊ぶ体験をして欲しいし、パートナーさんに家庭のことにも関心を持ってほしいですよね。
そうすれば、あなたの体力的・時間的・精神的負担も少し楽になるかもしれません。
何より、一人で家庭のことを全てがんばるのは、心細いですよね。
一緒に生きていきたくて結婚し、子どもを授かったのですから、大変なことは一緒にがんばりたいですよね。
パートナーさんが家事育児に参加しない背景には、どのようなことが考えられるでしょうか?
2019年の内閣府の調査によれば、働く男性の78%が家庭を優先したい、あるいは家庭と仕事、個人の生活を両立させて優先したいという希望を持っていました。
しかし、実際には仕事を優先せざるを得ないという方が多いため、女性は男性の5.5倍も家事育児時間が長いことがわかっています。
これは、他の先進国に比べて圧倒的に高い数値です。
つまり、長時間労働や業務量の多さ、仕事で代わりを頼める人がいない、柔軟な働き方が職場で認められていない、などの環境的理由から、家事育児に参加したくてもできないのではないかと考えられます。
もしかしたら、パートナーさんもそのような状況である可能性はありますか?
そうだとすれば、「もっと家事育児に参加してほしい」と頼まれても、パートナーさんは困ってしまうかもしれません。
だって、やりたい・やらねばならないと思っていても、できる状況ではないのですから。
家事育児の工程をリストにして見える化
こういうときは、「家事育児の何ならできそうか?」ということを具体的に考えてみるのがお勧めです。「家事育児」と言っても、ありとあらゆる行動が含まれます。
例えばゴミ出しひとつとっても、家中のゴミ箱を集め、分別して一つにまとめ、玄関に置いて置き、回収時間までに持っていく、という工程があります。
子どもをお風呂に入れるのも、ただ体を洗って湯船につからせてあげるだけではありません。
入浴前にタオルや着替え、オイルやベビーパウダーを準備し、お風呂から出たら全身を拭いてあげて寝間着を着せ、それからそれから…。
こうした家事育児の具体的な工程をリスト化してみて、どれならパートナーさんが自分で出来そうか、一緒にお話してみるのはいかがでしょうか。
完璧にはできなくても、「これならできる」という項目がわかると、パートナーさんも安心して家事育児に参加する時間を増やせるかもしれません。
リストを作るなんて大変!無理!と思われたことでしょう。
大丈夫、あなたがリストを作る必要はありません。
インターネット上には、こうしたリストが既に存在します。
少し前に、普段やっている人だけが気付く「見えない家事」の存在がSNSで話題になりました。
すると、夫婦で「見えない家事」を見える化し、分担を話し合うのに役立てようという方が増えたのです。
インターネットで「見えない家事 チェックリスト」と検索してみてください。
そして、「あぁ、私、毎日こんなにたくさんのことを頑張っていたんだな」と自分を褒めてあげてから、パートナーさんとお話してみてくださいね。
「嬉しい」「ありがとう」をお互いに伝え合う
パートナーさんとお話するときは、相手の「家事育児に参加したくてもできない」というもどかしさにも気を配ってみましょう。
これまで家事育児をあなたに任せっきりにしていたことを、もしかしたら申し訳なく思っているかもしれません。
そして、あなたの「ひとりで家事育児をがんばり続けるのは心細い。あなたが忙しいのはわかっているけれど、一緒に家族をしている安心が欲しい」という気持ちも伝えてみましょう。
パートナーさんが話し合いに応じてくれた時や、あなたの話に耳を傾けてくれた時には、すかさず「嬉しい」「ありがとう」を伝えるのも忘れずに。
人は、感謝やポジティブな気持ちを伝えられたときに、安心できて優しくなれます。
これからは、お互いに意識して「嬉しい」「ありがとう」を伝え合うようにするのも、一緒に子育てしていく大切なポイントです。
上手くパートナーさんとお話しできますように。
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