地元の産婦人科で「大きい病院へ」と…20代後半、“不妊症かも”と向き合うのが怖い妊活1年目です【お悩み相談室】

妊活・不妊
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今回は、妊活を始めて1年になる20代後半の女性からのご相談です。
生理不順で受診した地元の産婦人科で「本格的に治療するなら大きい病院へ」と勧められ、不妊症かもしれないという不安が一気に押し寄せたそうです。

通院すべきか迷う気持ちや、心の負担との向き合い方について、看護師がお答えします。

結婚して2年、私も20代後半になり、妊活を始めてそろそろ1年になります。もともと生理不順で、先日2か月ほど生理が来なかったため、地元の産婦人科を受診しました。

結果は、ホルモンバランスの乱れとのことで、黄体ホルモンの薬と漢方を処方されました。
妊活中であることも伝えると、「本格的に不妊治療をしたいなら、うちじゃなくてもっと大きい病院に行った方が良いよ」とアドバイスされました。

確かに1年続けても妊娠の兆しはありません。でも、まだ20代だし…本当に通院すべきなのか迷っています。
通院した方が早いかも…と思う一方で、自分は不妊症だと認めるのが怖いです。

(20代、女性、ハンドルネーム:もんた、職種:教育・保育・カルチャー)


最初に

結婚して2年、妊活を始めて1年。期待と不安が入り混じる中で勇気を出して受診されたのに、「転院を」と言われ戸惑うお気持ち、本当によく分かります。

まずは、おひとりで悩みながらも行動を起こされたご自身を褒めてあげてください。
生理不順を抱えながらの1年間、リセットのたびに落ち込んだり期待したりと、心身ともに本当にお疲れさまでした。

20代後半は「まだまだこれから」と思える時期だからこそ、「病院へ行く=不妊症」というレッテルを貼られたようで怖くなるのは自然な感情です。

今のあなたは、
授からない焦り」と「自然に任せたい希望

そして「『不妊』と確定してしまう恐怖」の板挟みになっているのではないでしょうか。

でも、専門クリニックへ行くことは、決して否定的な烙印ではありません
今はただ、妊娠への地図を持たずに迷子になっているだけかもしれません。
地図を手に入れるための準備として、少し視点を変えてみませんか。

「治療」ではなく「自分の体を知る」ことから始めてみる

「不妊治療」という言葉に身構えてしまうなら、

妊娠を妨げる原因がないか、検査だけ受けてみる

というスタンスに切り替えてみましょう。


地元の先生が転院を勧めたのは、あなたを突き放したのではなく、一般的な産婦人科と専門クリニックでは設備や検査の種類が大きく異なるからです。
例えば、以下の点は専門機関でこそ詳しく知ることができます。

  • 卵管の状態: 卵子の通り道が詰まっていないか(内診では分かりません)。
  • 排卵の詳細: 質の良い卵子が育っているか。
  • 精子の状態: パートナー側に要因はないか。

これらを知ることは、自分を否定することではなく「自分の強みと課題を知ること」です。
検査で問題がなければ自信を持って自然な妊活を続けられますし、小さな原因が見つかれば、20代の若さを味方に、少しの手助けでスムーズに結果が出ることもあります。

「通院=即高度な治療」ではありません
「今の自分に何が必要か」を整理しに行く、という軽い気持ちで捉え直してみてください。

専門医に診てもらうメリット

日本産科婦人科学会では、「健康な男女が避妊をせず1年妊娠しないもの」を「不妊」と定義しています(※1)。
妊活1年という節目と生理不順がある現状は、医学的に見て検査が推奨される段階にあります。

なぜ「専門病院」が必要なのか

生理が2か月来なかった背景には、「排卵障害」が隠れている可能性があります。
20代にも多い「多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)」などの正確な診断や、適切な排卵誘発には、緻密なホルモン管理が必要です。
お産が中心の病院よりも、不妊治療に特化した専門機関の方が、結果としてあなたの時間を無駄にせずに済みます

20代後半という「最大の武器」

不妊治療において、「若さ」は最大のメリットです。
卵子の質が良い可能性が高いため、排卵のリズムを整えるだけで早期に妊娠に至るケースが非常に多いのです。
自己流のまま時間を過ごし、数年後に後悔することこそが、最も避けたい事態です。

ステップアップへの誤解

専門クリニックでも、まずは「スクリーニング検査」から始まり、原因がなければ「タイミング指導」という自然に近い形からスタートするのが一般的です。

最後に

「不妊症」という言葉に縛られず、「未来の赤ちゃんに会うための近道を探しに行く」と考えてみてください。「異常なし」を確認するために通院しても良いのです。
まずはパートナーとデートがてら、初診相談に行ってみるという「小さな一歩」から始めてみませんか?

心から応援しています。



<参考文献・出典>※以下の文献を参考にしています

公益社団法人 日本産科婦人科学会
▶「不妊症」:https://www.jsog.or.jp/modules/diseases/index.php?content_id=15 ※1

一般社団法人 日本生殖医学会
▶生殖医療Q&A 「不妊症とは」:http://www.jsrm.or.jp/public/funinsho_qa02.html 

<本記事の回答者>

加藤早紀

看護師/体外受精コーデイネーター

所属:株式会社ファミワン

不妊治療専門のアドバイザーとして、妊娠を望む方に寄り添いサポートしています。看護師や体外受精コーディネーターとしての経験をもとに、治療の選択やライフスタイルの見直し、心と体のケアまで総合的にご提案。あなたの妊活が前向きなものになるよう、丁寧にお手伝いさせていただきます。


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