不妊治療に専念するため退職。ブランクと治療費の不安…通院と両立できる仕事探しのコツは?社会からの孤独感も感じています【キャリアコンサルタント監修:お悩み相談室】
今回は、不妊治療に専念するため正社員を辞めたものの、長引く治療費の不安やキャリアブランクへの焦り、社会的な孤独感に悩んでいる30代女性からのご相談です。
急な通院と両立できる再就職活動をどう進めればよいか悩んでいらっしゃいます。
退職後に抱きやすい「社会からの疎外感」の心理に寄り添い、不妊治療と仕事の両立にむけた雇用形態の選び方、医師から職場へ配慮を求める『不妊治療連絡カード』の活用法などを、キャリアコンサルタントがお答えします。
不妊治療に専念するため退職しましたが、長期化する治療費の不安と、キャリアのブランクに対する焦りを感じています。
仕事と不妊治療両立のストレスから体調を崩し、1年前に正社員を辞めて専業主婦になりました。
しかし、治療が長引くにつれて貯金が減っていくのが恐ろしいです。
自宅でできるデータ入力の単発バイトを始めたり、不妊治療の助成金や医療費控除の申請を徹底したりして、少しでも家計の足しにしています。
元々は仕事を続けるのが好きだったため、社会から取り残されたような孤独感や、自分だけが停滞しているような感覚もあります。
そろそろパートでも良いので再就職を考えていますが、急な通院がある中でどう仕事を探せばいいのか悩んでいます。
(30代、女性、ハンドルネーム:マニュアル車、職種:主婦)
最初に
初めまして。不妊ピア・カウンセラーです。私自身不妊を経験し、そのつらい経験をどうにか活かしたく、カウンセラーの資格を取得しました。
お仕事と不妊治療の両立のストレスから体調を崩され、1年前に正社員を退職するという大きな決断をされてから今日まで、本当に一生懸命に向き合ってこられたのですね。
まずは、日々を大切に繋いでこられたご自身に、心からお疲れ様とお伝えさせてください。
治療のため退職したものの、長引く治療費の不安とキャリアのブランクに対する焦りや孤独感に悩まれているのですね。
退職後、貯金減少への不安から、自宅での単発バイトや不妊治療の助成金・医療費控除の申請など、少しでも家計を支えようと努力を重ねていらっしゃいますね。
元々働くのがお好きだったからこそ、社会から取り残されたような孤独感や自分だけが停滞しているような焦りを感じてしまうお気持ちとてもよく分かります。
私も結婚のために働き方を変えた時期、ブランクへの不安や役割を持てない感覚から焦りを感じていました。
お仕事も治療も一生懸命に向き合ってきたからこその自然な葛藤ですよ。
今の自分を認めてあげてほしい
このような不安や焦りを抱えているときは、まずは「無理に感情をコントロールしようとせず、今の自分を認めてあげる状態」になれると良いかもしれませんね。
「早く何とかしなきゃ」と焦るほど、そうできないときにご自身を責めてしまい、さらにつらくなってしまいます。
退職したことも今の焦りも、これからのことに真剣に向き合い、全力を尽くそうと考えてきたからです。
通院優先で無理のない働き方を目標に
また、急な通院がある中での仕事探しに対し、無理に完璧な働き方を求めず、「まずは通院を最優先に、ご自身に無理がない範囲で、少しずつ社会とつながる状態」を目指してみるのはいかがでしょうか。
「同じように両立に悩む人が具体的にどんな工夫をしているのか」、「急な通院をサポートしてくれる公的な仕組みには何があるのか」について詳しく知れると、一歩進みやすくなるでしょうか?
不妊治療と仕事の両立をするために
これまでたくさんご相談をお受けしてきました、不妊治療と仕事の両立を支援するための情報を少しお伝えします。
実際、不妊治療をされている方の過半数以上が、仕事を続けながら治療を行っているという現状があります。
雇用形態の工夫
急な通院がある中での就職活動では、雇用形態の工夫が有効です。
例えば、
予定変更に対応しやすい「登録型派遣」や「シフトに融通が利くパート」、あるいは「在宅でのデータ入力業務」などから段階的に仕事をしていく形です。
不妊治療連絡カードの活用
また、両立支援ツールとして、厚生労働省が策定した「不妊治療連絡カード(正式名称:不妊治療と仕事の両立健康管理連絡カード)」の活用もおすすめです。
これは、主治医から企業へ、必要な配慮(通院のための休暇0や時差出勤など)を伝える公的な書式で、面接や採用後に提示することで理解を得やすくなります。
行政サービスやコミュニティの利用
さらに、各都道府県の「不妊専門相談センター」や、両立支援を専門に行う窓口、当事者同士で悩みを共有できるコミュニティなどを利用して、第三者とつながりを持つこともこころの支えになります。
最後に
仕事を辞めたことも、今後の働き方に悩んでいることも、すべてはご自身を大切にし、未来を想う大切なプロセスの一つです。
どの選択を選んでも間違いではありませんよ。
まずは今日までがんばってきたご自身をたくさん褒めて、甘やかしてあげてくださいね。
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