季節の変わり目はしんどい。梅雨の体調不良は「更年期×気象病」のせい?【お悩み相談室】

更年期
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今回は、お天気が不安定になると頭痛やめまいで起き上がれなくなるという50代女性からのご相談です。
季節の変わり目、特に梅雨時期の「動けない自分」を責め、孤独な時間を過ごされています。

更年期と気象病の関係や、症状を予測して「防ぐ」ための具体的な方法について保健師がアドバイスします。

お天気が不安定な日が続くと、体が鉛のように重くて起き上がれなくなります。
以前から更年期の自覚はあったのですが、特に季節の変わり目、それも梅雨の時期になると、寝込んでしまうほど、ひどい頭痛とめまいで動けなくなります

朝なのに光が漏れない閉まったカーテンの寝室で、パート先に欠勤希望を伝える電話をするのも本当につらいです。
急な欠勤で職場に迷惑をかけている申し訳なさと、使いにくい人間だと思われて「このまま働けなくなったらどうしよう」という不安で押しつぶされそうになります。

今年も梅雨どきの耐えがたいダルさがまた来るのかと思うと、ただただ憂鬱です。
外出もできず、孫とも遊べず、スマホと水の入ったペットボトルを握りしめたまま横になっている時間は、孤独で苦痛でしかありません。
どうすればこの辛い症状と別れることができるんでしょうか。

(50代、女性、ハンドルネーム:あじさい雲、職種:販売・サービス)


最初に

あじさい雲さん ご相談ありがとうございます。
お天気が不安定な日が続くと、鉛のように身体が重くて起き上がれなかったり、寝込んでしまうほどのひどい頭痛やめまい…
自分ではコントロールできないことだけに、身体のしんどさだけでなく、季節の変わり目や梅雨時期ではまた頭痛が起こるかも…と考えるだけで憂鬱になりますよね
また体調不良による急な欠勤により職場への申し訳なさ、今後に対する不安も抱えておられますね。

今回はお天気の変化の影響によって生じる頭痛をはじめとした体調不良「気象病」「天気痛」とその対処についてお伝えし、あじさい雲さんが今抱えている不安が少しでも和らげば幸いです。

8割の女性が悩んでいる?「気圧の変化」が体に不調をもたらす気象病

「天気痛」や「気象病」と呼ばれるのは気圧やお天気の変化に起因する身体の不調のことで、頭痛や関節痛、肩こりや腰痛など様々な症状があり、天気痛を抱える人は全国で推計1,000万人以上いると言われており、女性では約8割の方がこの天気痛もちだという報告もあります。

低気圧で湿度の高い梅雨時期や台風が発生しやすい夏から秋にかけての時期は気圧の変化が起こりやすく、天気痛も生じやすいと言われており、他にも朝晩の寒暖差が激しい季節の変わり目も不調が起きやすいと考えられます。

なぜ更年期は天気の影響を受けやすいの?

女性の場合は、月経などによるホルモンバランスの変化に加え、気圧の変化の影響も受け、さらに自律神経のバランスが乱れやすくなり、天気痛が起こりやすいと考えられます。
また、女性ホルモンであるエストロゲンは自律神経の安定にも関係しており、このエストロゲンの量が大きく減少する更年期では天気痛に悩まされやすいと言われています。

ただ、気圧や天候の変化はご自分ではどうしようもないため、対処に悩み今後に対する不安も出てくると思います。
しかし、天気痛の場合は、発症するタイミングを知ることが有効な予防法につながる可能性があり、アプリや天気予報をチェックすることはとても重要です。
また、痛みを感じた場合は我慢せず鎮痛剤を活用しましょう

受診タイミングと自律神経を整えるセルフケア

あじさい雲さんの場合は、動けないほどの頭痛とめまいを感じておられるので、1度、脳神経内科や耳鼻咽喉科、頭痛外来などを受診して相談された方が良いかと思います。
用量・用法を守って鎮痛剤を飲むタイミングなどがわかれば、対処しやすくなる可能性がありますよ。


また、予防する、という意味では、自律神経のバランスを整えるために、

規則正しい生活リズムに整える
朝晩の就寝・起床時間を一定に保つ
身体を冷やさないように温める
血流改善のためにストレッチやマッサージを生活に取り入れる
バランスの良い食生活を心がける
ストレスをため込まない
・ご自分がリラックスできる時間を積極的にとる

ことなどが挙げられます。


これらは更年期症状の緩和にも効果的なことですが、体調が悪いときは、頑張らず休むこともとても大切です。
体調が回復してから、少しずつ生活面で気になる部分の改善に取り組んでいただければと思います。

最後に

天候の変化にも対応できるようになり、孤独を感じながら横になって休むのではなく、頭痛やめまいに対する対処ができるようになることで、
動けないときでも「今はしっかり休んで、体調が回復したら仕事を頑張ろう。孫とも遊んであげよう。」と休むことを前向きに捉えられるようになれば幸いです


<参考文献・出典>

一般社団法人 日本頭痛学会
▶天候と頭痛との関係:https://www.jhsnet.net/pdf/kakehashi_No03.pdf

日本生気象学会
▶天気痛が起こりやすい地域と気圧の話:https://seikishou.jp/column/column-1767/

ロート製薬株式会社
▶全国1.6万人と実施した「天気痛調査」の結果を公開:https://www.rohto.co.jp/news/release/2020/0716_01/

日本生気象学会
▶「天気痛予報®」利用者の症状報告データから分析した天気痛の地域特性および気象的要因に関する考察 (著:大塚 靖子, 佐藤 純:https://www.jstage.jst.go.jp/article/seikisho/60/1/60_15/_article/-char/ja

<本記事の回答者>

谷村弥生

助産師/保健師/公認心理師

所属:株式会社ファミワン

産婦人科での様々な年齢層の方と関わっている勤務経験から、月経やホルモンバランスの乱れにより起こる症状や、病院受診を迷う症状、人に相談しにくいお悩みについて、あなたと一緒に考えていきます。もちろん心理的なお悩みも遠慮なくご相談ください。皆さんのフェムケアを応援したいと思っています。


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