ただの夏バテ?それとも更年期?40代の体のだるさやほてり…見分けがつかない不調に悩んでいます【お悩み相談室】

更年期
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今回は、連日の猛暑による体のだるさに加え、急な顔のほてりや夜間の発汗に悩まされている40代女性からのご相談です。
「単なる夏バテ対策で様子を見るべきか、婦人科を受診すべきか」という見極めの基準や、少しでも心身を楽にする過ごし方を知りたいと望んでいらっしゃいます。

更年期と夏バテとの共通点・相違点や、日常生活に支障が出たときの受診の目安、さらに他人と比べずに「今の自分の体」を最優先に労わるためのマインドセットについて、助産師がお答えします。

連日の猛暑のせいか、最近どうにも体がだるくて仕方がありません。
最初は「ただの夏バテかな」と思っていたのですが、急に顔が火照ったり、夜中に変な汗をかいて目が覚めたりすることが増え、ネットで調べて、もしかして更年期の症状なのでは?とも考えています。

単なる暑さ対策をすればいいのか、それとも婦人科を受診すべきなのか
この似ている症状を見分ける方法や、少しでも体を楽にするための過ごし方があれば教えていただきたいです。

周りの友人は暑いと愚痴をこぼしつつも、元気にレジャーを楽しんでいます。
思うように動けない自分に焦りを感じつつ、誰にも相談できずにいたので、こちらに相談させていただきました。

(40代、女性、ハンドルネーム:kamimoto、職種:事務・オフィスワーク)


最初に

kamimotoさん ご相談ありがとうございます。

夏バテなのか、更年期なのか…そんなふうにご自身の身体の変化に戸惑いながら過ごしておられるのですね。
今回は夏バテや更年期症状などについてお伝えし、今後どうするのが良いのかkamimotoさんが考えるきっかけになれば幸いです。

夏バテ?それとも更年期症状?

連日の猛暑の中で、だるさや疲れを感じること自体は決して珍しいことではありません。
しかし、内容から単なる夏バテだけでは説明しきれない症状もあるように感じました。

急なほてりや顔の熱感、夜中に汗をかいて目が覚めるといった症状は、更年期にみられる代表的な症状のひとつでもあります。

共通する症状もあり、自己判断は難しい

しかし、「夏バテなのか、更年期なのか」をご自身だけで判断するのはとても難しいのです。

なぜなら、夏バテと更年期には共通する症状が多くあるからです。

例えば、

・体のだるさ
・疲れやすさ
・食欲低下
・睡眠の質の低下
・集中力の低下
・気分の落ち込み

などは、どちらにもみられます。

一方で、更年期に比較的特徴的なのは、

・突然カーッと熱くなるほてり
・首や胸元から噴き出すような汗
・夜間の発汗
・動悸
・イライラや不安感
・月経周期の変化

などです。

特に「冷房の効いた部屋にいても急に顔だけ熱くなる」「汗をかく理由がないのに突然汗が出る」といった症状は、更年期に伴うホットフラッシュの可能性があります。

更年期と症状が似た病気もある

ただし、ここで忘れてはいけないのは、更年期症状と似た症状を引き起こす病気もあるということです。

例えば、

  • 甲状腺機能の異常
  • 貧血
  • 自律神経の乱れ
  • 睡眠障害
  • うつ状態

などでも似たような症状が現れることがあります。

ですから、「年齢的に更年期だから仕方ない」と決めつける必要もありませんし、「ただの夏バテだろう」と我慢し続ける必要もありません

婦人科を受診する目安

婦人科を受診する目安としては、

日常生活に支障を感じる
眠れない日が増えている
気分の落ち込みが続く
ほてりや発汗がつらい
症状が数週間以上続いている

といった場合です。

更年期外来や婦人科では、月経状況の確認や必要に応じた検査を行い、症状に応じて治療やセルフケアの提案を受けることができます。

「受診するほどではないかも」と感じる方も少なくありませんが、実際には更年期相談のために受診される方はたくさんいらっしゃいます
気軽に相談していただいて大丈夫ですよ。

更年期症状に悩むあなたへ

また、助産師として日々女性のライフステージに関わる中で感じるのは、更年期は「病気」ではないけれど、心身に大きな変化が起こる時期だということです。

女性ホルモンであるエストロゲンが大きく揺らぎながら減少していくことで、自律神経も影響を受けやすくなります。

そのため、「頑張りたい気持ちはあるのに体がついてこない」という状態になりやすいのです。
「思うように動けない自分に焦りを感じる」ということもわかりますが、人と比べる必要はありません

同じ40代でも、更年期症状の出方には大きな個人差があります
ほとんど症状を感じない人もいれば、仕事や家事に支障が出るほどつらい人もいます。
友人が元気そうに見えても、その人の体とあなたの体は別のものです。

更年期世代の女性は「これまで通りにできない自分」を責めてしまうことが少なくありません。
しかし今必要なのは、「なぜできないのか」と自分を追い込むことではなく、「今の体は何を求めているのか」に耳を傾けることだと思います。

暑い日は無理に外出を増やさない
昼寝や休息を取り入れる
エアコンを遠慮せず使う
湯船はぬるめにする。
水分とたんぱく質を意識して摂る

こうした小さな工夫でも、体は少し楽になることがあります。

最後に

そして何より、「つらい」と感じていることを誰かに話すことも大切です。

今回こうして相談してくださったこと自体が、とても大切なセルフケアの一歩だと思いますよ。
猛暑と更年期の変化が重なれば、心身への負担は想像以上に大きくなります。

どうか無理に周囲と同じペースで動こうとせず、ご自身の体調を最優先に過ごしてくださいね
そして、もし症状が続くようであれば、婦人科で相談してみることをおすすめします。

一人で抱え込まず、医療者の力も借りながら、この時期を少しでも穏やかに乗り越えていただけたらと思います

この記事の回答者

谷村弥生

助産師/保健師/公認心理師

所属:株式会社ファミワン

産婦人科での様々な年齢層の方と関わっている勤務経験から、月経やホルモンバランスの乱れにより起こる症状や、病院受診を迷う症状、人に相談しにくいお悩みについて、あなたと一緒に考えていきます。もちろん心理的なお悩みも遠慮なくご相談ください。皆さんのフェムケアを応援したいと思っています。


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