卒乳後から始まったPMSの胸の痛み…不安との向き合い方は?【お悩み相談室】

生理・PMS
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今回は卒乳後のPMSで胸の張りや痛みがあり、乳がんへの不安が強くなってくるという30代の女性からご相談をお寄せいただきました。

PMSによる胸のトラブル、また乳がんへの不安について「がん・生殖医療専門心理士」がお答えします。

子どもを産むまでPMSの症状はほとんどなかったのですが、授乳を終えた頃から生理前になると乳房の張りや痛みが気になるようになりました。祖母が乳がんで片方の胸を一部切除していることもあり、痛みだけでなく「私も乳がんになりやすいのでは…」という不安も抱えています。毎月お風呂で胸のしこりがないか確認していますが、卒乳前と比べて胸全体が硬くなり、しこりがないのかどうかもよく分からず、気持ちが沈んでしまいます。気にしすぎると憂鬱になると分かっているのですが、PMSによる胸の痛み乳がんへの不安が重なり、生理前には特に気分が落ち込んでしまいます。不安とどう向き合いながら、前向きな気持ちで過ごせるようになるのか、アドバイスをいただけると助かります。

(30代、女性、ハンドルネーム:ハーブティー、職種:事務・オフィスワーク)


乳がんの早期発見は定期的な医師の診察が大切

ハーブティーさん、こんにちは。大切な悩みを共有いただきありがとうございます。

授乳を終えた後に生理前の乳房の張りや痛みを感じるようになり、それに加えて乳がんへの不安が重なっているというお話、とてもよく伝わってきました。

そのような中でもご自身で対策を考え、毎月お風呂で胸の状態を確認しているということは、本当に素晴らしいことです。

まず、忙しい中で健康に目を向けている自分をしっかり労わってください。そして、ここでは不安を少しでも和らげ、前向きな気持ちを取り戻すための具体的な情報とアドバイスをお伝えしたいと思います。

生理前に乳房が張ったり痛みを感じるのは、PMS(月経前症候群)の一般的な症状の一つです。これはホルモンの変化によって起こるもので、特にプロゲステロンが影響すると言われています。

PMSによる痛みは、乳房全体に広がる鈍い痛みが特徴的です。特に、生理が始まるとともに症状が軽減する場合は、ホルモンの影響と考えられます

PMSには乳房の痛み以外にも、気分の落ち込みやイライラ、頭痛、疲労感などさまざまな症状があります。

これらの症状が同時に現れることはありますか?その場合、いちどかかりつけの婦人科にご相談なさってみると漢方やその他の対処法について医師からアドバイスを受けられるかと思います。

乳がんへの不安を抱える方は多くいらっしゃいます。特にご家族に乳がんを経験された方がいる場合、その不安が増すのは自然なことです。しかし、過剰に不安を感じることで、心身に負担がかかってしまうこともあります。

最近の研究では、乳がんの早期発見には自己触診よりも、定期的な医師による検診が重要であることが示されています

自己触診は、しこりを見つけるための方法というより、自分の胸の状態を知るための方法と考えると良いでしょう。

自己触診に代わる考え方として、「ブレスト・アウェアネス」という概念が推奨されています。これは、自分の乳房の形や感触を普段から意識し、変化があれば早めに医師に相談するという方法です。

たとえば、「乳房の硬さや張りがいつもと違う」と感じた場合、それが数日続くようであれば専門家に相談すると安心です。

特に乳がんのリスクが心配な方は、定期的な乳がん検診を受けることをお勧めします。医師によるマンモグラフィや超音波検査は、自己判断では見つけられない変化を早期に発見する助けになります

気分が落ち込んだ時は自分で自分の心をケアする

乳がんへの不安やPMSによる気分の落ち込みを感じるとき、自分でできる心のケアを取り入れてみましょう。その方法について、いくつかご紹介しますね。

情報を限定する

  インターネットなどで乳がんについて調べる際、不確かな情報に触れることで不安が増幅されることがあります。信頼できる医療機関や専門家の情報を利用し、不必要な不安を避けましょう。

気持ちを記録する

  PMSや不安が強いときは、その気持ちをノートに書き出してみてください。このようにPMSの症状や気分の揺れを日記などに記録する方法を「PMSダイアリー」といいます。自分の感情を客観的に見ることで、自分の心身の変化をモニタリングでき、少し気持ちが整理されることがあります

リラクゼーションを取り入れる

  ヨガや深呼吸、アロマセラピーなど、心を落ち着かせる方法を試してみてください。特に夜寝る前に取り入れると、質の良い睡眠につながります。

寝かしつけをしながら一緒に寝落ちしてしまい、質の良い睡眠がとれないと感じることはありませんか?

気持ちが沈んでいる日はパートナーさんに寝かしつけを代わってもらうなどして、自分のための時間を過ごしてくださいね

小さな楽しみを作る

  毎月の生理前には、自分がリラックスできる時間や楽しみを計画してみましょう。好きな映画を観る、特別なお茶を飲むなど、小さな楽しみが不安を和らげる助けになります。

専門家に相談する

  乳がんやPMSの不安が大きい場合、臨床心理士や医師、看護師に遠慮なく相談してください。地域の母子保健窓口には看護師や助産師がいますし、子育て支援センターに臨床心理士の相談窓口がある自治体もあります。専門家の視点からのアドバイスを受けることで、安心感が得られます

不安と共存しながら穏やかに過ごす工夫を

最後に、「不安を感じる自分」を責めないでください

それは、自分や家族の健康を大切に思うからこそ生まれる感情です。不安をゼロにすることは難しいかもしれませんが、それと共存しながら穏やかに過ごすことは可能です。

日々の生活の中で、少しずつ不安を和らげ、前向きな気持ちを取り戻す方法を見つけていきましょうあなたの健康を願っています。

回答者:臨床心理士、がん・生殖医療専門心理士

生理・PMS・更年期・妊娠・出産・女性特有のがんなど、女性の健康課題やライフイベントに関するご相談を専門にしています。セックスレスや性交痛、パートナーとのコミュニケーションなど、性のお悩みについてもカウンセリングを担当しています。女性特有の心と身体の問題、なかなか人には話せないプライベートなお困りがあれば、是非お気軽にご質問ください。


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