生理中の入浴、衛生面が気になる…「血が浮く不安」や感染リスクを解消して温かい湯船で冷えと痛みを和らげたい【看護師監修:お悩み相談室】
今回は、生理中の冷えや痛みを和らげるために湯船に浸かりたいものの、衛生面や経血の漏れが気になって入浴をためらっている30代の女性からのご相談です。
医学的な観点から見た「生理中の入浴と感染リスク」について解説し、家族との入浴順の工夫や、汚れを気にせず心身を緩めるための具体的なマナー、自分を労わるためのマインドセットについて、看護師がお答えします。
生理中のお風呂について質問です。お風呂が好きなので、夏でも湯船につかりたいタイプです。冷え性持ちでもあるので冬場は最低でも15分は浸かっていたい…
ただ、生理中に湯舟に入ると、血が少し浮いてきたり、衛生面が気になってしまって…。
それでも、湯舟につかると冷えが和らぐだけでなく、生理痛も少し軽くなる気がして、できれば入りたいという両方の気持ちがあるんです。
安心して入浴するために、どんな点に気をつければいいのか、教えていただけたら嬉しいです。
(10代、女性、ハンドルネーム:ボルダリング、職種:その他)
最初に
日々の生活の中で、ふとした瞬間に体の冷えを感じることは多いですよね。
特に生理中ともなれば、下腹部の違和感や腰の重だるさが重なり、湯船の温もりに包まれてリラックスしたいと感じるのは、とても自然なことです。
それなのに、衛生面や周囲への気兼ねから、入浴をためらってしまう……。
そのお気持ち、よく分かります。
「体を温めて楽になりたい」という願いと、「周囲への配慮」の間で揺れ動くのは、あなたがご自身の体調を大切にしながら、周りへの優しさも持ち合わせているからこそです。
これまで、その葛藤の中で「入りたいけれど我慢する」という選択をして、本当によく頑張ってこられましたね。
生理中は、心も体もいつも以上にデリケートな時期です。
あなたが安心して、自分を労わるバスタイムを過ごせるようなヒントを、専門的な視点から整理していきましょう。
生理中もお家での入浴はOK
生理中の入浴について、「こうあるべき」というルールを自分に課して、窮屈な思いをしていませんか?
まずは「今の私が一番ストレスを感じず、心地よいと思えるのはどの方法か」という視点を持ってみるのはいかがでしょうか。
例えば、
「今日は経血量が多いから足湯だけにする」と決めたり、
逆に「今日はしっかり緩めたいから湯船に浸かろう」と、
状況に合わせて柔軟に選択肢を変えてみるのも一つの方法です。
「生理中だから入ってはいけない」と制限するのではなく、「どうすれば私が安心できるかな?」と自分に問いかけてみる。
そんな視点を持つことで、お風呂の時間が自分を慈しむ時間へと変わっていくはずです。
完璧を目指さず、心が軽くなる選択をしてみてください。
「膣内にお湯が入る?」 感染のリスク
医学的な視点では、生理期間中に湯船に浸かることを制限する明確な理由はありません。
基本的にはご自身の体調に合わせて通常通り入浴してよいとされています。(※1)
血行を良くすることは、生理中の不快感を和らげるセルフケアとしても有効です。
「お湯が膣内に入り込み、細菌感染を起こすのでは?」という不安を抱く方も多いですが、通常、入浴によってお湯が膣の奥まで入り込むことはほとんどありません。(※1)
人間の体には外からの侵入を防ぐ仕組みが備わっているため、ご家庭のお風呂であれば、感染のリスクを過度に心配する必要はなく、安心して入浴いただけます。
衛生面と「血が浮く不安」があるときは
周囲への配慮や衛生面が気になる場合は、以下のような具体的な方法を取り入れてみてください。
- 家族の目が気になる場合: ご自身が最後にお風呂に入ることで、後の人を気にせず過ごせます。
- 汚れが気になる場合: お湯が新しい「一番風呂」に入ることで、心理的な安心感が得られます。
- 両方が気になる場合: 一番風呂に入った後、次の方のためにお湯を入れ替えるという方法も選択肢です。
最後に
大切なのは、どの方法が「正しい」かではなく、あなた自身が納得し、安心できる方法を選ぶことです。
ただし、温泉や銭湯などの公衆浴場については、マナーの観点から利用を控えるのが一般的です。
生理の時期は、心も体も疲れやすいものです。
だからこそ、自分を制限しすぎず、温かいお湯に身を委ねて、自分をたっぷり甘やかしてあげてください。
あなたが穏やかな気持ちで過ごせるよう、応援しています。
<参考文献・出典>※以下の文献を参考にしています
公益社団法人 日本産婦人科医会
▶生理中(月経中)はお風呂に入ってよいのでしょうか?:https://www.jaog.or.jp/qa/youth/jyosei180718/
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