夏のオフィス、冷房冷えで生理痛が悪化…使い捨てカイロを使っても大丈夫?今すぐできる温活とセルフケアを教えて【助産師監修:お悩み相談室】
今回は、冷房の効いたオフィスで体の芯が冷え切り、夏場にひどい生理痛に悩まされている20代女性からのご相談です。
「夏に使い捨てカイロをお腹に貼ると、逆に体に熱がこもらないか」と不安を感じていらっしゃいます。「冷えを和らげる他の対策はあるか」と不安を感じていらっしゃいます。
カイロを使用する安全な方法や、カイロ以外で冷えからくる生理痛を和らげる対策について、助産師がお答えします。
夏なのに生理痛がひどくて、カイロを使っても大丈夫なのか悩んでいます。
オフィスワークをしており、社内が冷房でキンキンに冷えていて、体調を崩しがちです。
最近、冬場よりもお腹や腰の痛みが強く出るようになってしまいました。
自分なりに対策しようと思って、仕事中はひざ掛けを使ったり、冷たい飲み物を避けて常温のお水を飲むようにはしています。
ただ、それでも体の芯が冷え切っている感じがして、なかなか痛みが治まりません。
この時期に使い捨てカイロでお腹を温めるのって、逆に体に熱がこもったりしないか少し心配です。
夏に生理痛対策でカイロを使うのは一般的なのでしょうか。
それとも、もっと別の温め方や対策があれば教えていただきたいです。
(20代、女性、ハンドルネーム:フルーツトマト、職種:事務・オフィスワーク)
最初に
フルーツトマトさん ご相談ありがとうございます。
生理痛がおつらい中、お仕事をつづけながら工夫されていらっしゃるのですね。
冷房の効いたオフィスでは、からだは思っている以上に冷えやすく、お腹や腰の痛みが強くなると感じる方は少なくありません。
ひざ掛けを使ったり、冷たい飲み物を控えたりと、ご自身で対策されていることはとても素晴らしい習慣だと思います。
今回は、夏にカイロを使うことと他のセルフケアについてお伝えし、フルーツトマトさんがこの夏の生理を少しでも楽に過ごせるようになれば幸いです。
夏の生理痛対策に使い捨てカイロを使うのは「アリ」?
ご質問の「夏に生理痛対策としてカイロを使ってもよいのか」という点ですが、基本的には暑い季節でも、からだが冷えて生理痛がつらい場合には、カイロを使用してからだを温めることは1つの方法です。
特に冷房によって下腹部や腰が冷えやすい環境では、温めることで血流が改善し、筋肉の緊張が和らぐことで痛みが軽減することがあります。
ただし、使い方には注意が必要です。
やけど予防のために直接肌に当てず、必ず衣類の上から使用していただくこと、
また長時間同じ場所を温め続けると低温やけどを起こす場合もあるため、熱すぎると感じたら位置をずらしたり、一度外して休憩することも大切です。
一方で、「温めれば温めるほど良い」というわけではありません。
冷えを感じていても、のぼせや発熱、他の体調不良がある場合には、無理に温めず、体調に併せて調整することも大切なポイントです。
生理痛緩和につながるセルフケア
カイロで温める以外の生理痛の緩和につながるセルフケアは他にもあります。
軽いストレッチや運動
お勧めしたいのは、軽いストレッチやからだを動かすことです。
長時間同じ姿勢でデスクワークを続けると、骨盤周囲の血流が滞りやすくなります。
そこで、1時間に1度程度立ち上がり、腰や股関節をゆっくり伸ばしたり、少し歩いたりするだけでも血流改善につながりますよ。
ぬるめの湯船につかる
また入浴も効果的です。
夏はシャワーだけで済ませたくなりますが、生理中でも体調が良ければ40℃ほどのぬるめのお湯に15分ほどゆったりと浸かることで、全身の血流が良くなり、ホッと一息つける心身のリラックスタイムにできる可能性があります。
服装の工夫
服装でも工夫することができます。
冷房対策として、レッグウォーマー・ウェストウォーマーや薄手のインナー、腰まで覆える服などを取り入れると、お腹や腰の冷えを防ぎやすくなります。
最近では、夏用の通気性が良いウェストウォーマーも販売されているため、外出時の暑さを我慢せず冷え対策ができると思いますよ。
鎮痛剤を使うのもひとつの方法
そして、生理痛が強い場合には、無理に我慢せず、鎮痛剤を適切に使用することも1つの方法です。
鎮痛剤は効くまでに時間がかかるため、痛みが強くなってから内服してもすぐに効果は現れません。
そのため、今までのフルーツトマトさんの経験から「痛くなりそう」と感じたタイミングで服用する方が痛みを和らげ、楽に過ごせるようになるでしょう。
ただし、持病がある場合や、他に服用中のお薬がある場合は、かかりつけ医や薬剤師に予めご相談ください。
婦人科へ相談すべき受診の目安
もし、
-「以前よりも痛みが強くなってきている」
-「仕事を休まなければならないほどつらい」
-「鎮痛剤を飲んでも十分に効かない」
-「経血量がとても多い」
-「性交時痛や排便時痛がある」
など感じる場合は、もしかすると子宮内膜症や子宮筋腫などの病気が隠れている可能性もあり、単なる生理痛と思わず、婦人科でご相談されることをお勧めします。
早めにご相談されることで、早期治療につながり、症状の緩和や悪化予防につながる可能性があります。
最後に
オフィス内でも温度の感じ方、耐性は人それぞれなので、暑いと感じる方に合わせると、寒がりの方にとってはつらい場合もありますよね。
冷房によりからだの深部が冷え、生理痛が悪化する方はいらっしゃいますので、無理に我慢されず、ご自身が心地よいと感じる範囲でお腹や腰を温めながら、適度にからだを動かし、常温や温かい飲み物で休憩も取り入れてみてください。
それでも痛みが続く場合や症状が強くなる場合は、お一人で抱え込まず婦人科で相談されることも、ご自身のからだを大切にする1つの選択肢だと思います。
職場環境はご自身ではなかなか変えられないと思いますが、セルフケアによって今よりも少しでも楽に過ごせるようになることを願っています。
<参考文献・出典>
厚生労働省
▶働く女性の健康課題とその対策:https://www.mhlw.go.jp/content/11909000/001233454.pdf
厚生労働省「働く女性の心とからだの応援サイト」
▶月経について正しく知り、適切な対処をしよう!:https://www.bosei-navi.mhlw.go.jp/health/menstruation.html
女性の健康増進「ヘルスケアラボ(厚生労働省事業)」
▶生理痛(月経痛):https://w-health.jp/monthly/algomenorrhea/
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