妊娠線ができやすい体質ってあるの?予防ケアを知りたい【お悩み相談室】

妊娠・出産
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今回は、妊娠初期から丁寧にケアを続けていたのに妊娠線が一気に増えてしまい、落ち込みや不安を抱える20代女性からのご相談です。

体質や予防法についての疑問が強く、これ以上増えないようにできることを知りたいとの切実な声に、助産師がお答えします。

妊娠初期からかなり気を遣って、クリームやベビーオイルを朝晩塗っていたのにブワッと妊娠線ができてしまいました。。。本当にショックです。
夫にも見られたくないし、病院の先生にも見られたくないです。
現在妊娠後期で、赤ちゃんに会えるのはとても楽しみだし、たくさん大きくなってほしいと思うのですが妊娠線が増える度にマイナスな事を考えて落ち込みます

妊娠線ができるのは体質なのでしょうか。妊娠線予防にはクリームしかないのでしょうか。
肉離れなので一生消えることはないと理解してはいますが何か少しでもできることがあれば教えてください。切実な悩みです。。。

(20代、女性、ハンドルネーム:Ella、職種:教育・保育・カルチャー)


最初に

Ellaさん ご相談ありがとうございます。

赤ちゃんの順調な発育は嬉しいものの、ご自身の中で妊娠初期からできないようにと朝晩ケアを頑張っていたのに妊娠線ができてしまったことは、当然ショックですよね。

見られたくない、という言葉から、Ellaさんの中でどれほど大きな問題なのかが伝わってきました。

約50~80%の妊婦さんに出現すると言われる妊娠線ですが、今回は妊娠線ができる原因と予防についてお伝えし、今後のケアの参考になれば幸いです。

妊娠線ができる原因

お肌は、表面から表皮・真皮・皮下組織の3層になっています。

妊娠によってお腹が大きくなってくると、皮下組織の脂肪が増え、その外側にある真皮や表皮も引っ張られ、伸びていきます
しかし、真皮はあまり柔軟性が高くなく、皮下脂肪の増大スピードについていけず裂けてしまう場合があります。

それに対して表皮は真皮よりも柔軟性が高く、真皮が裂けても表面は表皮で覆われ、出血することはありません。
しかし、真皮が断裂した部分から毛細血管が透け、赤紫色の妊娠線が見えるようになります


赤ちゃんの成長に伴い、お腹の皮膚が横方向に急激に引っ張られ、真皮のコラーゲンやエラスチンがその急激な伸びに耐えられず、断裂します。



他にもお母さんの急激な体重増加や皮下脂肪の増大により、真皮が裂けやすくなります。

また、妊娠中に分泌される副腎皮質ホルモンは、お肌の弾力性、真皮のコラーゲン生成を抑制します。また皮膚の乾燥や冷えなどによる血行不良により真皮の柔軟性が低下し、肌が引き裂かれやすくなります。

妊娠線ができやすいパターン

妊娠線ができやすいのは、

・体重が急激に増えた場合
・双子以上の多胎妊娠によって、お腹が極端に大きくなる場合
・乾燥肌で元々お肌の弾力が低下している場合
・経産婦さん
(初産婦さんに比べてお腹の皮膚が伸びやすく柔軟性は高いですが、伸びるスピードが速くなりすぎるため断裂が生じやすい)
・高齢妊娠の方はお肌の弾力が落ちている傾向がある場合
・小柄な体形でお腹が大きく前へせり出しやすい場合


などが挙げられます。

自分で出来る予防ケア

一度断裂した真皮は完全に元には戻らないため、出産後に皮膚が縮んでもEllaさんのおっしゃるように消えることはありません
赤紫色から色素沈着が起こり黒ずんだ褐色になり、産後は時間の経過とともに白くなって目立たなくなることが多いです。

できてしまった…という場合でも、できはじめから赤紫色の間から保湿ケアを集中的に行うことで、それ以上の悪化を防ぎ、色や状態が早く落ち着く場合もあります
諦めずにご自分のお肌にあった高保湿のクリームやオイルを使って、保湿ケア・マッサージを続けましょう。


この成分が入っていれば確実に防げるといったクリームやオイルはないのですが、敏感になりやすい妊娠期にはご自分のお肌に合ったものを使うのが安心です。
乾燥しやすい今の時期は、お風呂上りにはできるだけ早く保湿してくださいね。


また、適切な体重コントロールも急激な体重増加を防ぐために重要なポイントとなります。
食事のカロリー制限だけでなく、主治医からの許可がおりていれば、ウォーキングやストレッチなど適度な運動を取り入れるのも良いでしょう

最後に

できてしまったものを観て気持ちが塞ぐこともあるでしょうが、今後増えたり悪化することを防ぎ、回復を促進するためにも、引き続き保湿とマッサージを続けていただければと思います。

<本記事の回答者>

谷村弥生

助産師/保健師/公認心理師

所属:株式会社ファミワン

産婦人科での様々な年齢層の方と関わっている勤務経験から、月経やホルモンバランスの乱れにより起こる症状や、病院受診を迷う症状、人に相談しにくいお悩みについて、あなたと一緒に考えていきます。もちろん心理的なお悩みも遠慮なくご相談ください。皆さんのフェムケアを応援したいと思っています。


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