PMSのイライラやむくみを食べ物で軽くする方法とは【お悩み相談室】

生理・PMS
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今回は、生理前のイライラやむくみ、だるさに悩む20代の女性からのご相談です。
ジャンクフードで気を紛らわせても罪悪感が残り、できれば食べ物でやさしくPMSを軽くしたいとのことでした。

症状を和らげる食べ物や避けたい食品、手軽につまめるおすすめの軽食について、管理栄養士がアドバイスします。

PMSの症状が出るときに、食べ物で少しでも軽くできますか?
生理前になるとどうしてもイライラしちゃいます。足首やフェイスラインのむくみもきになるし、なんのやる気も起きなくなります。

ドーナツやジャンクフードを食べると一時的に気がまぎれるけど、そのあと逆にだるさや罪悪感が強くなるので意味なし。罪悪感がないようにナッツやバナナをチョイスしてるけど、やっぱり我慢してる感がどっかにあってストレスを感じてる気がします。

実際にPMSを軽くするのに役立つ食べ物や、逆に避けたほうがいいものがあれば知りたい。毎日の食事で無理なく続けられるもの、「あぁ、今イライラしてるわぁ」と感じた時にパクッと手軽に食べられるオススメがあったらそれも知りたいです。

(20代、女性、ハンドルネーム:りさちょ、職種:事務・オフィスワーク)


最初に

ご相談いただきありがとうございます。

PMSのつらさ、特に「イライラ」「むくみ(足首・フェイスライン)」「やる気が出ない」「ジャンクフードを食べたあと逆にだるさ・罪悪感」という体験、とてもよくわかります。
管理栄養士として、「食」の視点から軽くできるよう、アドバイスさせていただきます。

PMSは体が敏感になる時期。あなたのせいじゃない

生理前に「なんかダメ」「やる気出ない」「イライラする」「むくむ」というのは、決して甘えでも怠けでも、あなたの意志の弱さでもありません。
ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)の変動や、神経伝達物質(たとえばセロトニン)・体内の水分・塩分・排せつ・栄養状態などが複雑に絡んで起きている現象です。

なので、「自分を責める」ではなく、「今この時期は特別に体が敏感になっているな」と受け止めて、その中でも無理なく支えられる方法を取り入れていきましょう

PMSを和らげる食べ物。日常に取り入れやすい栄養素とは

日々の食事に少しずつ取り入れやすく、パッと手に取れるものを中心に紹介します。

カルシウム+ビタミンD

研究では、カルシウムを十分に摂っている女性はPMSの症状が軽めというデータがあります。
乳製品(低脂肪牛乳・ヨーグルト)、豆腐・小松菜・ブロッコリーなどの緑黄色野菜、サーディンやしらすなど骨ごと食べられる魚もいいですね。

ビタミンDはカルシウムの吸収を助け、気分のふらつきや疲労感軽減にも関わる可能性があります。

手軽な例:低脂肪ヨーグルト+バナナ、豆腐サラダ小鉢、チーズ&全粒クラッカー

マグネシウム

むくみ・緊張・イライラなどに関係する成分とされており、マグネシウム豊富な食材を増やすと良い傾向があります。

手軽な例:無塩ナッツ(アーモンド・カシューナッツ)、かぼちゃの種、ほうれん草のおひたし、枝豆

食物繊維+良質な炭水化物(複合炭水化物)

「今ちょっとイライラしてる」「疲れてるな」と感じた時、血糖値の上下が乱れていることも多いです。
複合炭水化物(全粒穀物・雑穀・玄米など)+食物繊維豊富な野菜・果物を意識することで、血糖値の急激な上がり下がりを抑えて、気分の揺れや空腹感を和らげる助けになります。

手軽な例:玄米のおにぎり1個+ゆで卵+野菜スティック、果物(例:りんご、キウイ)+全粒ビスケット

たんぱく質+良質な脂質

不安定な気分やエネルギーの低下時には、筋肉・神経・ホルモンを支えるたんぱく質(魚・鶏肉・卵・大豆製品など)がしっかりあると安心です。
また、オメガ3脂肪酸(青魚・亜麻仁油・チアシードなど)には抗炎症的な効果も報告があり、PMS・月経前のむくみ・痛みにも良い可能性があります。

手軽な例:サバ缶水煮+胡麻和え野菜、ゆで卵+ミニトマト+アボカド、ツナ+全粒パンのサンド

なるべく控えたい食品。悪化しやすい理由と向き合い方

なるべく避けた方が良いものとしては、「ドーナツやジャンクフードで一時的に気がまぎれるけど、そのあとだるさや罪悪感…」というのも、実は栄養的・生理的に十分説明がつきます。

砂糖・精製された炭水化物(白パン・白米・ドーナツ・スナックなど):血糖値が急上昇→そのあと急降下することで、疲労感・イライラ・眠気を増幅させるという所見があります。

高塩分・加工食品:塩分過多は体内の水分をため込み、むくみ(足首・フェイスライン)を助長することがあります。

カフェイン・アルコール:カフェインは神経を興奮させてイライラ感を高めたり、睡眠を妨げたり。アルコールも気分の揺れやむくみを増やす可能性が指摘されています。

飽和脂肪・揚げ物・赤身肉・加工肉炎症反応を促す可能性があり、PMSあるいは月経前の症状と関連づけられた研究があります。

ですので、極力避けたい内容ではありますが、食べる時は、美味しく味わいながら食べること。その前後で調整していきましょう。

抗酸化作用の高いの色の濃い野菜を意識したり、野菜スープなどで食物繊維をプラスするなど、「できていない」と責めるのではなく、「〇〇できたわたしは凄い!」と、出来ていることに目を向けていきましょう

我慢しすぎないための“罪悪感の少ない”軽食アイデア

ビタミンやミネラルが豊富で、身体を満たすものとして、おすすめの軽食をご紹介します。

「罪悪感なく」「我慢感が少なく」「手軽にパクッと食べられる」ものを3つご紹介します。
もちろん、すぐ完璧!とはいきませんが「少しでもラクになる」を目指してみてください。

オートミールクッキー
食物繊維が入っていて、「何か口にしたい」時に罪悪感が少なく、血糖値の急上昇も抑えやすい。

プロテイン
プロテインを飲むことで満足感がアップすることも。
ビタミンやミネラルが含まれているものを選択してみましょう。

アーモンドフィッシュ
小魚からカルシウムやマグネシウムの摂取、アーモンドからビタミンEも摂取できます。


こうしたスナックを「ジャンク食べたいな」→「これならいいかも」と切り替えられると、我慢感(ストレス)自体も減ってきます。
ストレスが少なければ、PMSのイライラや低下するやる気も少し軽くなってきます

完璧を目指さない。やさしくできるPMS対策の習慣づくり

日頃から意識していただきたいことになります。

毎食で野菜をまず一口、できれば葉物+色のある野菜を加える(例えばサラダ・野菜スティック) → 食物繊維+ビタミン・ミネラル補給。 

塩分・加工食品を少し意識して減らす(お菓子・インスタント食・スナック) → むくみ・体が重い感じの軽減に 

食事の間隔を空け過ぎない(朝食抜き・昼抜きなど) → 空腹が強まると血糖の乱れ→イライラ・疲れに繋がる。 

水分補給も意識的に(特にむくみ・だるさを感じた時)。

身体を動かす(軽い散歩・ストレッチ)だけでも、気分や身体の巡りが変わることがあります。 

最後に

「どうしても我慢してる感があってストレスを感じる」という言葉が、とても印象的でした。
これはまさに多くの女性が感じている“負のループ”です。
例えば「食べたい→我慢→つい一気にジャンク→後悔→情緒不安定」というパターン。

だからこそ、完璧を目指すよりも「少しでもストレス少なく」「我慢しすぎない」「でも支えられる選択肢を持っておく」ことが大切です。

食べることで“罪悪感”が出るのではなく、“味方”になってくれる。
そういう食との関係性を築けるように、ぜひこの食べ物・避けたいもの・手軽スナックをひとつずつ、試してみてくださいね。


<参考文献・出典>

公益社団法人 日本産科婦人科学会 女性ヘルスケア委員会
▶月経前症候群・月経前不快気分障害に対する診断・治療指針:https://www.jsog.or.jp/activity/pdf/PMS_PMDDshishin.pdf?utm_source=chatgpt.com

国立研究開発法人科学技術振興機構
▶「女子大学生における月経前症状と食生活習慣の関連」(著)小林 仁美, 金子 健彦, 多賀 昌樹 -栄養学雑誌 77(4): 77-84(2019):https://www.jstage.jst.go.jp/article/eiyogakuzashi/77/4/77_77/_article/-char/ja/?utm_source=chatgpt.com

 

<本記事の回答者>

山本瑠美

管理栄養士

所属:株式会社ファミワン

保育園、老人ホーム、病院での勤務経験を活かし、0歳~高齢者の食を支援しています。食事は「生きる土台」、大切さはわかっていても、乱れたり習慣を変えることが難しい場合も。まずは完璧を目指すのではなく、個人の嗜好やライフスタイルに合わせた提案を心がけています。食べることや栄養の大切さを、わかりやすく楽しくお伝えします。


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