妻がPMSでイライラ…男性の対応の正解は?正解のない時期を乗り切る寄り添い方【お悩み相談室】

生理・PMS
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今回は、PMS(月経前症候群)の影響で情緒が不安定になる奥様をどう支えれば良いか悩んでいる、30代男性からのご相談です。
仕事が忙しい中でも家事を代わったりと尽力されていますが、奥様との距離感に難しさを感じておられます。

PMS期の女性心理と、男性が無理せず寄り添うための具体的な関わり方について公認心理師がアドバイスします。

妻がPMSの時期になると、イライラしたり落ち込んだりしていて、そばにいる自分もどう声をかけたらいいのか分からず困っています。
新規案件も増えて仕事が忙しく心配しつつもつい「大丈夫?」と聞くだけで終わってしまっています。時間のある時に話を聞こうとすると逆に怒らせてしまうこともあって、どうしたらいいのか正解がわかりません。
休みの日は家事を代わりにしたり、外食に誘ったりもしてみたけど、それもそのときの気分によっては余計に負担をかけてしまうみたいです。

女性がPMSでつらいとき、男性にどういう対応を求めているのでしょうか?
男性としてどこまで関わればいいのか、どう支えればいいのか教えてほしいです。

(30代、男性、ハンドルネーム:えば原、職種:営業)


最初に

えば原さん、お話を読ませていただきました。
パートナーさんをとても大切にしたい気持ちや、気づかっておられることが伝わってきます。

忙しい仕事の合間にも「大丈夫?」と声をかけ、休みの日には家事を代わったり、外食に誘ったり。
きっと「何かしてあげたい」「少しでも楽にしてあげたい」という優しさからの行動ですよね
それなのに、なぜかうまくいかない。
励ますつもりが怒らせてしまったり、気を遣って黙っていると「冷たい」と言われたり
Yesと言っても怒られ、Noと言っても怒られ…正直、「どないせぇっちゅうねん」と叫びたくなる瞬間もあるのではないでしょうか

頭では「PMSだから仕方ない」とわかっていても、実際に毎月その波を受け止めるのは並大抵のことではありません
そばにいる人が疲れてしまうのも当然です。
それでも投げ出さず、「どう支えたらいいのか」と考えている時点で、えば原さんはすでに十分に寄り添っている方だと思います

正解が毎日変わる「PMS期の妻」への向き合い方

結論から言うと、「何をすればいいか」の正解はありません
というのも、PMSのときの女性のニーズは毎月、いや日によって、なんなら時によって変わるからです。
昨日は「放っておいて」と言われたのに、今日は「なんで放っておいたの」と言われる。これが「PMS仕様」なのです。

だから、すべてを当てにいこうとするよりも、「今月はどんな仕様変更が来るかな?」くらいの感覚で構える方が、関係は穏やかに保てるかもしれません


そして、落ち着いているときにこそ聞いてみてほしいのです。
PMSのとき、僕は何をすれば・しないことが君の助けになる?」と。


この質問は、相手を“理解しようとしている姿勢”そのもの。
答えが出なくても、「話し合おうとしてくれた」という事実が大きな支えになります。

また、PMS期は「解決」よりも「共感」が求められる時期
余裕があるときは「つらいよね」「今週はちょっと波がある感じだね」など、実況アナウンサーのように淡々と共感コメントを入れるくらいがちょうど良いかもしれません

男性が知っておきたいPMS期の関わり方

PMS(月経前症候群)は、排卵後に増えるホルモンの影響で脳内のセロトニンが変動し、感情のコントロールが難しくなる現象です。

これは「性格」ではなく「生理現象」なので、相手が理不尽に見えるのもある意味“自然なこと。
ただ、だからといって男性側が無理して我慢し続ける必要はありません。


PMS期の関わりで大切なのは、

やることを減らして
存在することを増やす

です。

つまり、家事や提案よりも「そっと同じ空間にいる」「話をうんうんと聞く」だけでも、十分なサポートになります。

そして、嵐の時期には無理に話をまとめようとせず、「一旦、雲行きが落ち着いてから作戦会議しよう」と時間を置く勇気も大事です。


もし症状が強く、生活に支障が出ているようなら、婦人科で相談するのも選択肢の一つです。
その際、「一緒に相談に行ってみようか」と声をかけることで、“放り出された”ではなく、支えられている感覚を持ってもらえます


また、パートナーを責めてしまうことに強い罪悪感を覚え、自己嫌悪に陥るのも「PMS仕様」
もし、あなたが心からそう思えるなら、「自分を責めなくていいよ」というメッセージも伝えてみてください

最後に

PMSの時期は、パートナーシップの“思いやり耐久テスト”のようなものです。
正解はなくても、「一緒に考えよう」と言える人がいるだけで、相手は安心します。

どうか、完璧を目指さずに。
イライラ期の彼女を前に、「今月もこの季節が来たか。はい、避難準備よし」と笑いながら迎えられたら、それこそ最高のサポートです


<本記事の回答者>

戸田さやか

公認心理師/臨床心理士/生殖心理カウンセラー/がん・生殖医療専門心理士/ブリーフセラピストシニア

所属:株式会社ファミワン

「妊活や性の悩み、子育てや働き方のことまで、「誰に相談していいかわからない」テーマも歓迎しています。どんな内容でも大丈夫。安心してご相談ください。臨床心理学の確かな知識と技術を活かし、原因探しや悪者探しではなく、あなたにとってのゴールを発見するお手伝いをさせてください。」


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