更年期の体の不調症状5選|原因と対策【看護師監修】

更年期
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この記事でわかること

「また汗が…」「なんで涙が出るんだろう」「疲れているのに眠れない」—— 更年期の体の不調は、種類も多く、人によって症状もさまざまです。 この記事では、当サイトに寄せられた300件以上のお悩みをもとに、特に多かった以下の5つの症状について、原因とセルフケアをまとめました。
ホットフラッシュ(のぼせ・ほてり・多汗)/ 筋肉・関節痛 / 動悸・息切れ / めまい / 疲れやすさ・だるさ


代表的な5つの症状と専門家アドバイス事例

①ホットフラッシュ(のぼせ・ほてり・多汗)

【症状の説明】

ホットフラッシュとは、突然顔や上半身がカッと熱くなり、大量の汗をかく症状です。
数秒〜数分間続くことが多く、夜間に起こると睡眠が妨げられることもあります。
エストロゲンの減少により自律神経が乱れ、体温調節機能がうまく働かなくなることで起こります。

【主な原因】

  • エストロゲン低下による自律神経の乱れ
  • 体温調節中枢(視床下部)への影響
  • ストレスや疲労による悪化

【対策】

  • ホルモン補充療法
  • 漢方薬による治療
  • 環境を整える

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②肩の痛み・関節痛

【症状の説明】

更年期には、指のこわばり、膝の痛み、肩こりなど、全身の関節や筋肉に不調が出やすくなります。
朝起きたときに手指がこわばる、階段の上り下りがつらいといった症状を訴える方が多くいます。
エストロゲンには関節の炎症を抑える働きがあるため、その低下によって痛みを感じやすくなります。

【主な原因】

  • エストロゲン低下による関節・軟骨の保護機能低下
  • 筋肉量の減少(サルコペニア)
  • 血行不良による冷えと筋肉の硬直

【対策】

  • 適度な運動
  • 身体を冷やさない
  • ホルモン補充療法
  • 漢方薬による治療

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③動悸

【症状の説明】

更年期の動悸は、安静時や就寝前に突然「ドキドキ」と心拍が速くなったり、脈が乱れるように感じる症状です。
エストロゲンの低下によって自律神経のバランスが崩れ、心拍数のコントロールが不安定になることで起こります。
「心臓の病気では?」と不安を感じて受診される方も多い症状です。

【主な原因】

  • エストロゲン低下による自律神経の乱れ
  • ホットフラッシュとの連動(体温変化が心拍に影響)
  • ストレス・睡眠不足による交感神経の過緊張

【対策】

  • ホルモン補充療法
  • 漢方薬による治療
  • 規則正しい生活
  • 体重管理

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④めまい

【症状の説明】
更年期のめまいには、「ふわふわする感覚(浮動性めまい)」と「ぐるぐる回る感覚(回転性めまい)」の2種類があります。
自律神経の乱れにより、血圧や血流のコントロールが不安定になることで起こりやすくなります。
急に立ち上がったときや、人混みや気温変化でも症状が出やすくなります。

【主な原因】

  • 自律神経の乱れによる血圧変動(起立性低血圧)
  • 内耳の血流低下
  • 過労・睡眠不足による悪化

【対策】

  • 適度に水分を摂ること
  • 体を冷やさないこと
  • ゆっくり深呼吸をする、安静にする

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⑤疲れやすい

【症状の説明】

「十分寝ているのに疲れが取れない」「以前は平気だったことがしんどくなった」という慢性的な倦怠感も、更年期の典型的な症状のひとつです。
エストロゲンには代謝を活発にし、エネルギーを生み出す役割があります。
その低下により、全身の「エネルギー切れ」状態が続きやすくなります。

【主な原因】

  • エストロゲン低下による基礎代謝の低下
  • 睡眠の質低下(ホットフラッシュによる中途覚醒など)
  • 鉄欠乏性貧血(更年期前後の不正出血が多い場合)

【対策】

  • 朝の光を浴びる
  • 就寝前にぬるめのお湯にゆっくり浸かる
  • 日中ストレッチや軽い運動をする

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よくある質問

更年期の不調はいつまで続くのでしょうか?

個人差がありますが、閉経前後の約10年間(45〜55歳頃)に症状が出やすく、多くの場合、閉経後数年で徐々に落ち着いてくることが多いです。ただし症状の種類や強さは人によって大きく異なります。

市販薬で対処できますか?

気になる症状があるときは漢方を取り入れてみるのも一つの選択肢です。漢方薬局で相談することができます。ただし症状が強い場合や日常生活に支障が出るときは、婦人科への受診をおすすめします。

更年期症状と更年期障害、何が違うのですか?

「更年期症状」は更年期に現れる体の変化全般を指します。そのなかでも日常生活に支障が出るほど症状が重くなった状態を「更年期障害」と呼びます。同じ症状でも、困り度合いによって呼び方が変わります。

まだ40代前半なのに更年期の症状が出ることはありますか?

あります。早発閉経の場合、30〜40代前半でも同様の症状が出ることがあります。「まだ若いから」と放置せず、気になる場合は婦人科で確認してみてください。

家族やパートナーにうまく伝えられません。どうすればいいですか?

「ホルモンの変化によって、自分でもコントロールしにくい症状が出ている」と具体的に伝えてみましょう。この記事を一緒に読んでもらうだけでも、理解してもらいやすくなります。


まとめ

更年期の体の不調は「気のせい」でも「年のせい」でもなく、ホルモンバランスの変化による医学的な症状です。
5つの主な症状(ホットフラッシュ・関節痛・動悸・めまい・倦怠感)はいずれもエストロゲンの低下が原因であり、セルフケアによって、症状を和らげることもできます。
しかし、更年期の症状と見分けがつきにくい甲状腺疾患、関節リウマチ、貧血などが隠れている可能性もあるので、セルフケアで改善しない場合は早めの受診が必要です。

一人で抱え込まないことが、何より大切です。

「知ってハレばれ」では、専門家があなたのお悩みに直接回答するお悩み相談室を運営しています。
この記事で紹介した症状に心当たりがあり、どうすればいいかわからず立ち止まっている方は、ぜひ下のフォームからご相談ください。

<本記事の監修者>

西岡有可

不妊症看護認定看護師

所属:株式会社ファミワン

不妊症看護認定看護師として都内の不妊治療専門クリニックで10数年勤務。不妊に悩むカップルへのケアやチームマネジメント、研究発表を経験。医療機関の枠組みを超えて、もっと身近な存在として悩める人へサービスを届けたい思いから株式会社ファミワンへジョイン。現在はファミワンにて、代表看護師としてセミナーやユーザー対応とともにサービス設計を担当。

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