朝の支度が遅い4歳児、自分でテキパキ動けるようになる声かけを知りたい【保育士監修:お悩み相談室】
今回は、何をするにもマイペースなお子さんの行動に焦り、毎日のように「早くして!」と急かしてしまう自分に自己嫌悪やお子さんの将来への不安を感じている30代女性からのご相談です。
親子ともに負担の少ない関わり方を知りたいと願っていらっしゃいます。
言葉の指示を「時計の針の目印」や「ホワイトボード・付箋」といった視覚情報に変える具体的なテクニックや、集団生活を通じて時間の感覚が育っていく見通しについて、保育士の現場経験も踏まえてお答えします。
4歳の息子は今日もわが道をいってます…。朝の支度中も気が散ってばかりで、目に入ったものに近づいてはいじり始めます。もう毎朝バタバタです。
用意してくれるよう工夫しても、最後にはイライラに任せて「早くして!」と言ってしまいますし、言っても暖簾に腕押し状態です。
色んな場面でテキパキ動ける子とつい比べてしまい、「うちの子だけなのかな」「このまま大きくなったらどうしよう」と、心配になります。
本人のペースを大事にしたい気持ちはあるのですが、私の教え方が悪いのかな…と焦るばかりです。どう声をかけたら、自分から動いてくれるようになるでしょうか。
(30代、女性、ハンドルネーム:たんぽぽ、職種:事務・オフィスワーク)
最初に
毎日子育て、本当にお疲れ様です。
何をするにもマイペースで、自分のペースを大切にしながら進めていくお子さんは、保育の現場でも多く見られます。
「早くして」とつい言ってしまうのは、お子さんのことを急かしたいというよりも、次の予定や生活の流れを考えると、どうしても時間を意識せざるを得ない毎日だと思いますので仕方のないことです。
私自身も我が子に何度も言ってしまいます(未だに...)
お母さんにも生活があり、一人の人間として日々を回していくために、時間の配分は必要なものです。
だからこそ出てしまう「早くして」という言葉は、決して意地悪ではなく、それまでにたくさん待ったり工夫したりしてきた積み重ねの中で出てくるものだと感じます。
マイペースなお子さんへの朝支度の声かけ
保育をしていると、テキパキと空気を読んで動けるお子さんもいれば、自分のペースを大切にするお子さんもいます。
ですがそれは、お母さんの関わり方だけで決まるものではなく、その子の持っている性格や個性による部分も大きいと保育士として感じています。
「このまま大きくなったらどうしよう」と不安になるお気持ち、とてもよく分かります。
面談でもそういった心配をなさる保護者の方の声は聞いてきました。
ですが、多くのお子さんは成長とともに時間の感覚が育ち、周りとの関わりの中で
「いつまでにやらないと困る」という経験を重ねながら、少しずつ折り合いをつけて行動できるようになっていきます。
例えば、
・「何時に出るよ」と繰り返し伝えるよりも、「長い針がここ(目印)に来たら出発しようね」といったように、見て分かる形で伝えることで動きやすくなるお子さんもいます。
・言葉で言われるより文字や絵での指示の方がわかりやすいお子さんもいらっしゃいます。
・少し大きくなるとテレビのわきに「7:20に家を出る」と付箋で貼っておくことでその時間になると自分でテレビを消していくお子さんもいました。
保育園では声掛けだけでなくホワイトボードにあらかじめ流れを書いておくことがあります。
また、たくさんの指示を一度に受けることが苦手で、結果として聞かないように見えるお子さんもいます。
すべてを完璧にテキパキこなせなくてもいい
本当に、子どもたちは一人ひとり違います。
だからこそ、すべてをテキパキできるようにするのではなく、
「ここは守りたい」という時間(出発や約束など)を大切にしながら、
それ以外の部分ではその子のペースも尊重していけるといいのかなと感じています。
これはお子さんの為というより、お母さんたちがなるべくストレスなく過ごしてほしいという気持ちが強いです。(私自身がそうでしたので...)
もし集団生活に通っているお子さんであれば、担任の先生に様子を聞いてみるのもおすすめです。
意外と園では、マイペースでも特に困らず動けていることも多いです。
最後に
不安になるのは、それだけお子さんのことを大切に思っているからこそ。
「終わらせるための声かけ」ではなく、お子さん自身が気づいて動けるような関わりが、お母さんにもお子さんにも負担の少ない一歩になるのではないかと感じています。
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