生理前に、あごや口周りに特大ニキビができ、乾燥で化粧水すらしみて痛いです。PMSかなと思うけど皮膚科と婦人科どちらに行くべき?【看護師監修:お悩み相談室】
今回は、乾燥が強まる10月頃の生理前に、あごや口周りに痛いニキビが多発するという20代女性からのご相談です。
PMS(月経前症候群)の可能性にも悩み、「皮膚科と婦人科のどちらへ行くべきか」迷っていらっしゃいます。
化粧水がしみる場合は、「まずは皮膚科での炎症治療」を推奨する理由を解説。
月経と季節の関係を考えるために「肌と心身の不調をメモ」する記録のコツ、皮膚科治療と並行して検討する婦人科での低用量ピル・漢方ケア、そして刺激の少ないメイク・スキンケア選びについて、看護師がお答えします。
オイル肌でニキビができやすく10代の頃から肌ケアは意識しています。
社会人になってからは、ニキビができるタイミングは生理前だけになったのですが、空気の乾燥が強まる10月頃になると、あごや口の周りに特に大きくて白い芯のある痛い吹き出物がポツポツと何個もできてしまい、今年も来たかぁとガックリ。
昔から使っているニキビ用のスキンケアが最近は合わないようで、乾燥が進んだせいか、肌全体がカサカサしています。普段使っている化粧水をつけるだけでピリピリと沁みて少し痛みます。
営業の仕事柄、メイクをしないわけにもいかず、肌によくないよなぁと思いながらファンデーションを塗っています。
生理前のニキビはPMS(月経前症候群) の可能性もあるとSNSで知ったのですが、まずは皮膚科に行くべきでしょうか?それとも婦人科が先の方がいいのでしょうか?
社会人になってからスキンケア迷子です…。
(20代、女性、ハンドルネーム:ゆき、職種:営業)
最初に
10代の頃から肌を大切にしてきて、社会人になってからはニキビが生理前に限られるようになったものの、10月頃になると、あごや口の周りに大きくて痛い吹き出物がいくつもできてしまう。
「今年も来たか」と落ち込んでしまうお気持ち、分かります。
営業のお仕事では人と顔を合わせるため、肌を休ませたくてもメイクをしないわけにはいかず、それも負担に感じてしまいますよね。
今の肌に合わせたケアを見直す時期だと考えて
化粧水までピリピリしみるのは、皮脂が多い一方で、乾燥やニキビケアによって肌を守る力が低下している可能性があります。
そこへ月経前の変化が重なり、吹き出物が目立っているのかもしれません。
肌質は年齢や季節によっても変わるため、以前の化粧品が合わなくなることはあります。
これまでのケアが間違っていたのではなく、今の肌に合わせて見直す時期と考えてみてくださいね。
「生理前にニキビができる=PMS」とは限らない
月経前は女性ホルモンが大きく変動する時期です。
この変化の影響を受け、皮脂が増えたり、毛穴が詰まりやすくなったりして、あごや口周りにニキビができる方もいます。
ただし、「生理前にニキビができる=PMS」とは限りません。
PMS(月経前症候群)は、月経前3~10日ほど続く心身の不調が、月経開始後に軽くなることを繰り返す状態です。(※1)
肌荒れに加えて、イライラ、気分の落ち込み、眠気、頭痛、むくみ、乳房の張りなどが毎月同じ時期に現れていないか確認してみましょう。
まず2~3周期、生理日、ニキビが出た日、肌の乾燥、心身の不調を記録すると、月経との関係や季節の影響が見えやすくなります。
今回は痛いニキビが複数あり、化粧水もしみているため、先に皮膚科で肌の状態を診てもらうのがおすすめです。
ニキビと思っていても、口の周りにできる別の皮膚トラブルの場合もあります。
皮膚科では、現在の症状が本当にニキビなのか、乾燥や化粧品による刺激が影響していないかも含めて診てもらえます。
すでにPMSと診断されている、または肌以外の月経前症状も生活に影響している場合は、皮膚科と並行して婦人科へ相談してよいでしょう。
婦人科で相談できる、月経前症候群(PMS)の治療法
PMSの治療では、症状の記録や生活の調整に加え、低用量ピルや漢方薬などを相談できます。
低用量ピルは排卵を抑え、月経前のホルモンの変動を小さくすることで、PMSの症状を軽くする働きがあります。
種類によっては、ニキビの改善も期待できます。(※1・※2)
ただし、低用量ピルは誰にでも同じように適しているわけではありません。
血栓症などの危険性を確認して処方する薬のため、喫煙、前兆を伴う片頭痛、持病、家族歴、現在使用している薬などを医師に伝え、自分に合うか判断してもらいましょう。
妊娠を希望している時期には使用しないため、現在の妊活状況や今後の予定も必ず伝えてください。
漢方薬は、冷え、むくみ、イライラ、頭痛など、肌荒れと一緒に出る症状や体質に合わせて選びます。
漢方にも副作用や薬との飲み合わせがあるため、自己判断で何種類も併用せず、医師や薬剤師に相談しましょう。
スキンケアについて
今は、スクラブ、拭き取り化粧水、ピーリングなど刺激の強いケアを休み、やさしい洗顔と、しみない保湿を優先します。
メイクは「ノンコメドジェニックテスト済み」などの表示があるものを薄く使い、パフやブラシを清潔に保ちましょう。
何を塗ってもしみる、赤みや腫れが広がる、膿が増える場合は、化粧品を重ねず早めに受診してください。
最後に
皮膚科で今ある肌トラブルを治し、婦人科で月経前の変化を整える。
どちらか一方に決めるのではなく、必要に応じて両方から支えてもらうことで、毎月の「またできるかも」という不安も軽くできると思います。
今の肌と身体に合った方法が見つかり、毎月の肌トラブルへの不安が少しでも軽くなりますように。
<参考文献・出典>※以下の文献を参考にしています
公益社団法人 日本産科婦人科学会
▶月経前症候群(PMS):https://www.jsog.or.jp/citizen/5716/※1
女性の健康増進「ヘルスケアラボ(厚生労働省事業)」
▶Q.ピルの服用について不安があるのですが詳しく教えてください:https://w-health.jp/qa/detail40/?utm_source=chatgpt.com※2
専門家がこたえます!お悩み募集中です
「知ってハレばれ お悩み相談室」にお悩みをお寄せください。
毎月ピックアップさせていただいたお悩みとその回答を、「知ってハレばれ お悩み相談室」の記事で公開いたします。下記のフォームからお悩みをお寄せください(匿名でお寄せいただけます)。



