大学での経血漏れが忘れられない…日中も“夜用ナプキン必須”って普通?【お悩み相談室】
今回は、大学の授業中に経血が漏れてしまい、それ以来「日中でも夜用ナプキンじゃないと不安」と感じている20代女性からのご相談です。
自分の経血量が“普通”なのか分からず、誰にも聞けないまま不安を抱えているようです。
経血量の目安や不安との向き合い方について、看護師がお答えします。
この前、生理中に大学で経血が漏れてしまって、めちゃくちゃ恥ずかしい思いをしました…。それ以来怖くて、授業の日はずっと夜用ナプキンを使っています。
確かに漏れにくくなって安心はしているのですが、「日中から夜用じゃないと不安」って、もしかして私って出血量が多い方なんでしょうか。当たり前ですけど、友だちと出血量を比べるわけにもいかず、自分がどのくらいなのか全然分からなくて…。
普通ってどれくらいなんだろう?と気になってしまいます。
(20代、女性、ハンドルネーム:ひっぽ、職種:その他)
最初に
大学の授業中に経血が漏れてしまったとのこと、本当に頭が真っ白になるほど恥ずかしくて、つらい思いをされましたよね。
静かな教室、長い講義時間、周囲の視線を意識してしまう中で、
「誰かに気づかれたかも」「また漏れたらどうしよう」
と一気に不安が押し寄せたことと思います。
そんな中で最後まで授業を受けたり、その後の対応をされたりした自分を、まずは「よく頑張ったね」と褒めてあげてください。
それ以来、夜用ナプキンを手放せなくなったのは、悲しい思いをしたからこそ自分を守ろうとする自然で賢明な行動です。決して神経質すぎるわけではありませんよ。
生理の量は目に見えず、友人とも比べにくいため一人で抱え込みやすいテーマですが、今日はその不安をほどくために「生理のふつう」について一緒に整理していきましょう。
客観的な目安を知ることが大切
今は「とにかく漏れないように」と防御に全神経を使っている状態ですよね。
もちろん大切な自己防衛ですが、これからは「漏れに怯える」のではなく、「自分の体の状態を正しく理解できている」という感覚を持てると、心の負担がぐっと軽くなるかもしれません。
そのためにまず大切なのは、客観的な目安を知ることです。
「こういう状態になれると良い」という指標として医学的な基準を把握してみませんか?
範囲を知ることで、今の自分を冷静に把握でき、前向きな判断ができるようになります。
生理に振り回されず、講義や友人との会話に集中できる状態は決して夢ではありません。
今の不安をきっかけに自分に合ったケアを見つけることは、将来の自分への大切なギフトになります。
「こういうことが知れると安心できるかな?」という視点で、具体的なサインを確認してみましょう。
医学的な基準と心当たりのある症状
医学的には、1回の生理(通常3〜7日間)の総経血量は20〜140mlが正常範囲とされています(※2)。
これを超える場合を「月経過多」と呼びます。
ただし、実際の診察では量そのものよりも、「日常生活への支障」や「貧血の有無」が重要な指標となります(※1, ※2)。
例えば、以下のような状態に心当たりはありませんか?
–多い日用でも1〜2時間もたず、講義の合間ごとに変えないと不安を感じる(※1)。
–漏れを防ぐためにナプキンを2枚重ねたり、タンポンと常に併用したりしている。
–経血の中に、500円玉より大きな「レバーのような血の塊」が頻繁に混じっている(※1, ※2)。
–生理中は漏れが怖くて外出を控えたり、着たい服を諦めたりしている
また、経血量が多いと「鉄欠乏性貧血」が進むこともあります(※2)。
疲れやすい、階段で息切れがする、立ちくらみがするといった症状は体からのSOSサインかもしれません(※1, ※2)。
若い世代ではホルモンバランスの未熟さが原因のことも多いですが、中には「子宮筋腫」や「子宮内膜症」といった病気が隠れているケースもあります(※2)。
これらは将来の不妊の原因になるリスクも指摘されているため、早めの確認が大切です。
最後に
生理は毎月やってくるものです。
専門医に話を聴いてもらい、今の自分の体の状態を正しく知るだけで、心にかかっている霧がすっと晴れるはずですよ。
「これくらいで受診してもいいのかな」と迷う必要はありません。
安心できる生活を自分で選んでいくために、まずは一歩、踏み出してみることをお勧めします。
あの日、あなたが感じた痛みや恥ずかしさは、決して無駄な経験ではありません。それが自分の体からの「もっと大切にして」という小さなサインだったのだと、いつか前向きに捉えられる日が必ず来ます。
あなたはもう十分頑張ってきました。まずは自分をたっぷり労ってあげてくださいね。
<参考文献・出典>※以下の文献を参考にしています
生理のミカタ(バイエル薬品)
▶「過多月経とは」:https://www.seirino-mikata.jp/disorder_mens/hypermenorrhea/ ※1
厚生労働省「働く女性の心とからだ応援サイト」
▶月経について正しく知り、適切な対処をしよう!:https://www.bosei-navi.mhlw.go.jp/health/menstruation.html ※2
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